悪条件下でのバッテリー充電について

リールコードから24Vバッテリーを2台同時充電を行うと、92.7Vまで降下します。外気温も33℃で、この環境下での充電で行うとどうなるのでしょうか?検証してみました。

悪条件下での充電を考える

普通のリチウムイオン充電器(100V~120V)は、AC電源の電圧降下で充電の質に大きな影響を受けます。動画にあるように、バッテリー内の各ブロック充電挙動が不安定になります。バランス充電が性能維持に大きな影響を受けるリチウムバッテリーには、マイナス要因となりえます。

また、異常とも言える猛暑の昨今、33℃の外気温度下での充電は、充電器にもそうですが、バッテリーにも高温の悪影響を与えます。特に、充電器内の熱を外に放出して、外の空気を充電器内に入れて冷やす普通の充電器には、外気温の高温が冷やすサイクルの足をひっぱってしまいます。

60℃ぐらいにまで温度が上昇してしまいます。これは、外気温でもそうですが、AC電源の電圧降下で、電流値が大きくなり温度上昇助長しています。バッテリー内の電池温度も40℃程に上がり、高温での充電は電池の劣化に繋がります。

エヴォテック マルチチャージャーは悪条件下でも対応出来ます。

動画でもあるように、各電池ブロック充電も安定しているマルチチャージャー!!。それは、AC下限電圧90Vでも対応しているからです。AC電源の電圧降下の影響を受けないマルチチャージャーは、低電流で充電を行います。「低電流⇔充電時間がかかる」という事につながりますが、それ以外のメリットは、マルチチャージャーには備わっています。

充電器の温度上昇差は、10℃以上の差があり、またバッテリー内の電池温度も、6℃の電池温度差を確認できました。ノーマル充電器は、AC電圧と温度を適正値になれば、充電は安定します。

ノーマル充電器 AC電圧、外気温が適正値になれば、充電を安定させます。

動画の最後にあるように、充電環境下を悪環境でなければ、ノーマル充電器でも問題無く充電させます。充電の問題は、どんどん熱くなる外気温と、AC電源の電圧が低い日本の電圧規格です。しかし、それでも充電を行います。充電をこの環境下に近い環境で充電される方は、バッテリーの寿命にもつながる、充電の質を充電器で確保しませんか!?

エヴォテック マルチチャージャー(多バンク充電器)    キャンペーンのご案内

真夏の猛暑でのバッテリー充電の不安を解消。マルチチャージャーキャンペーン開始!!

キャンペーン概要

概要

EVOTEC マルチチャージャー(多バンク充電器)をご購入頂いたお客様には、現在、お使いの充電器を下取り致します。現在の異常な気温上昇に伴い、バッテリーの充電にも不具合が生じています。電流値の高いリチウム用充電器は、早く充電できるのはメリットですが、充電器に対する負荷は強く、またこの高温による熱による負荷は高まる一方です。

EVOTECマルチチャージャー(多バンク充電器)は、電流値を抑える事により、充電器に対する負荷を和らげ、充電を行います。また、IP67(防水・防塵)規格を取得している為、場所を選ばず、安全に確実に充電する事が可能です。

この猛暑で安全に確実に充電を目指し、EVOTECマルチチャージャーをご購入頂いたお客様には、現在お使いの充電器を下取りさせて頂きます。

対象

●EVOTEC マルチチャージャー(2バンク、3バンク)ご購入のお客様

期間

2024年8月01日~2024年9月30日

内容

●お使いの充電器を下取りさせて頂きます。\11,000/1台 

*3バンクチャージャーの場合、最大3台まで充電器を下取りします。弊社充電器に故障無しと評価した場合、最大で下取り金額が、¥33,000となります。

故障充電器も下取り致します。\5,500/1台

*他社の充電器も対象です。

今回の下取り対象充電器は、リチウムバッテリー、鉛バッテリー、AGM、ドライバッテリー各種のディープサイクル用充電器とさせていただきます。車やバイクのクランキング用の充電器は対象外とさせていただきます。

注意事項

●下取りする充電器の最大台数は、購入のマルチチャージャーの種類によって異なります。

2バンク→最大下取り充電器台数2台

3バンク→最大下取り充電器台数3台

●下取りした充電器の故障有無は、弊社で調べさせていただきます。弊社で調べた結果が故障と判断された場合は、故障充電器として対応させて頂きます。

●下取りした充電器の弊社までの運賃は、ユーザー様にご負担いただきます。

キャンペーン参加について

キャンペーンの参加をご希望される方は、下記リンクから申し込フォームをご記入ください。確認次第、弊社から返信のメールをお送り致します。

https://evoltec-japan.com/campaign/.

*上記フォームの保証登録番号欄は、EVOTECユーザーの方はPから始まるバッテリー保証番号をご入力ください。他社バッテリーのお客様は、000000記入ください。

伊藤 巧プロ SOUTHER艇にオンボードチャージャー装着

それぞれのバッテリーをそれぞれの電圧で一辺に充電!!

伊藤プロ所有のサウザーにEVOTECオンボードチャージャーのマルチチャージャーを装着する為に、千葉県柏市のミシマ釣具店様にご協力頂きました。

装着されているバッテリーは、下記の通りです。                    エレキ用 EVOTEC SE36700                                    魚探用 EVOTEC SE151000                              クランキング用 EV12700                              これら3種類のバッテリーを充電する為に、EVOTECマルチチャージャーをサウザーに装着する事になりました。このチャージャーのメリットの一つは、いろいろな種類のバッテリーを充電できるところです。

EVOTECマルチチャージャー充電可能バッテリー

EVOTECマルチチャージャー 3バンクの場合、36V用充電ライン(36Vリチウムバッテリー用)弊社の36Vだけでなく、他社の36Vバッテリーも充電可能。

弊社のSE151000は、モード切り替えボタンで、15Vを選択して充電を開始。

クランキング用の12Vリチウムバッテリーは、モード切替ボタンで、LI4/L-A/AMGを選択して充電。(リフェ用12Vで充電)

負荷の少ない充電方法で、やさしく、正しく充電をする為の充電器!!

3台のバッテリーを一気に充電する事は、結構やっかいな作業です。普通のリチウム用充電器で充電すると、定格で1000Wの電力を使用し、長い時間充電する事になります。1000Wの電力とは、ドライヤーのスイッチを入れて、ずっと置いておくことと同じことになります。それを考えると、少し怖くなりますよね…………。

そこでEVOTECマルチチャージャーで充電すると、最大で500Wの電力。半分で済むのです。電力が小さいという事は、時間は長くかかりますが、安心・確実に充電できるのです。

その他にも機能満載のマルチチャージャー

防水規格:IP67を取得。防水・防塵を心配すること無くご使用いただける充電器となっています。また、AC電源の電圧降下による、充電器への負荷を考え、90Vまでの電圧降下にでも対応するように設計されています。

また、リチウムバッテリーを完全放電させた場合、過放電安全装置が作動してしまいます。その場合、バッテリー上では電圧を計測できません。よって充電器側も異常を察知し、充電を開始しません。そんな時に便利な機能が、このEVOTECマルチチャージャーには備わっています。充電器側でバッテリーの過放電保護装置を解除して充電を開始します。

バッテリー充電検証 LiFePO4(リフェ)36V

いろいろバッテリーを充電できるEVOTEC MULTI CHARGER。36VはEVOTECのNMCリチウムとLiFePO4(リフェ)のバッテリーが充電可能です。しかし、この異なるマテリアルを使用しているバッテリーは、最大充電電圧が異なります。NMC(EVOTEC)の最大電圧が、42.0V、LiFePO4(リフェ)が、43.8Vとなります。(この場合の36Vは、NMCが10直列、LiFePO4が12直列を指します。)弊社のMULTI CHARGERは、NMCの最大電圧42.0Vに合わせています。ここで、一つ疑問が発生します。最大電圧が1.8V高いLiFePO4(リフェ)36Vを42.0Vの電圧で満充電できるのか!?という疑問です。

LiFePO4(リフェ)の充電電圧と充電容量の特性がカギ!!

この疑問の答えから言いますと、満充電が可能です。何故かと言いますと、LIFePO4(リフェ)の充電電圧と容量の特性が関係します。

LiFePO4(リフェ)36Vは、充電電圧が39.0V付近までは、殆ど充電されていませんが、40Vから42Vのこの2Vの電圧範囲で、大半の充電を行います。その後も殆ど充電容量は上がらず、43.8Vの最大電圧まで終了します。

EVOTEC MULTI CHARGERの充電アルゴリズムが、満充電に貢献!!

41.5Vから42.0V電流値を小さくしながら、バランスよく流し込む方式です。これにより、LiFePO4(リフェ)の36Vバッテリーも満充電が可能となります。

LiFePO4(リフェ)専用充電器で終了後の放電テストとEVOTEC MULTI CHARGERでの充電終了後の放電テスト比較結果!!

LiFePO4の充電器で充電終了後、放電テストした結果です。43.7579Vまで充電終了後に、放電テストした結果が、61.341Ahとなりました。

EVOTEC MULTI CHARGERで42.0Vで充電終了し、41.7853Vから放電を開始しました。放電容量は61.348Ahでした。LiFePO4(リフェ)充電器よりも、若干ながら多く放電できました。この結果から、EVOTEC MULTI CHARGERでLiFePO4(リフェ)バッテリーを満充電できることが分かると思います。

船検対応バッテリーについての詳細

船検対応バッテリーについて、お問い合わせが多数ありますので、弊社現状の詳細と今後の展望を纏めてみましたので、参考にしてください。

現状船検対応とされるバッテリーについて

今までJCIが船検対応として認めてきた基準について下記の表に纏めてみました。

基準番号基準種類基準内容備考
IEC62619 組蓄電池安全基準
国際安全基準
組電池とBMS(基板)の安全基準JCIが対応と認める基準値の現最高位の基準
JIS C 8175-2 組畜電池安全基  準 
日本安全基準
組電池とBMS(基板)の安全基準JCIが対応と認める基準値の現最高位の基準
IEC62619 単電池安全基準
国際安全基準
単電池のみの安全基準電池のみの安全基準、現在は対応基準として認められている
IEC62133-2 単電池安全基準  国際安全基準単電池のみの安全基準電池のみの安全基準、現在は対応基準として認められている
UN38.3 国際輸送に求められる安全基準輸送時求められる基本的安全基準 法的拘束力無し 自己宣言この基準での船検対応は現在廃止されました。
JCI船検対応表

船検対応のバッテリー基準は流動的

上記表にあるように、船検対応バッテリーと一括りにしても、その対応基準は5種類の基準がございます。しかし、UN38.3で対応としていた基準は廃止され、現対応基準は4種類となっています。現在はこの基準では船検対応とはなりません。このように船検対応バッテリーの基準は流動的になっています。よって、現在は認められている基準でも、今後その基準が変わり非対応となる事も注意しなければいけません。

弊社が最高基準のIEC62619(バッテリーブロックとBMS)、JIS C 8175-2(バッテリーブロックとBMS)で対応取得する理由。

弊社がJCIに船検対応となる基準を上記表の2つの最高基準で申請する理由は、JCI本部担当者から、「最高基準であるこの2つの基準での申請は、今後基準廃止とはならない」という事を確認したからです。表にもあるように、対応基準とされていた基準が、その後、廃止された事実がある為、船検対応バッテリーがその後、非対応のバッテリーになる事を防ぎたいという事からの対応です。

JIS C 8715-2レポート
IEC62619レポート

また、バッテリー自体の安全性をテスト機関に認められることも重要と考えています。リチウムバッテリーは、皆さんもご存じのように「安全」なものではありません。その安全性を長い時間とコストをかけても、電池とBMS両方を試験して、第三者機関に認められる事が、とても重要な事と認識し、取得を続けています。

*下記表の基準番号とは上記表の基準番号となります。

種類SE1230SE12750SE121000SE15500SE151000SE151800SE24600SE24900SE36500SE36700
基準番号無し無し無し無し無し①、②
備考検査期間申請中(3月中旬頃)検査期間申請中(3月中旬頃)対応済み対応済み(現行ケース)対応済み(現行ケース)検査機関申請中(2月初旬頃)対応済み(1個前のケースから)
弊社バッテリー船検対応状況

今後の船検対応バッテリーについての所見

前述の通り、船検対応と言えども、幾つかの基準種類に分かれています。今後この船検対応がどのように推移するかは流動的です。しかし、昨年末PSE電気安全法が改正された通り、BMSの安全性が求められるようになったように、リチウムバッテリーの安全性にはBMSの性能基準は重要となります。リチウムバッテリーの動作はBMSで制御されます。それが規定されるという事は、過充電での事故(BMS制御不能)が多いという事です。そのような事からも、リチウム電池ブロック+BMSの安全性が必至となるのではないでしょうか?「船検対応とされているバッテリーが、どの基準で対応となっているかを確認されることも重要と考えます。

PSE電気安全法の審査基準改正

令和4年(2022年)12月28日より電気安全法が改正されました。今までの基準では足りなかった基準を補うために改正が行われました。大きな変更点は保護回路基準が定められていなかった別表第9基準を、国際規格に対応した別表第十二基準に1本化し、BMS性能の厳格化となったようです。

別表第十二基準とは!?国際規格IEC62619、日本規格JIS C 8715-2に準じる

別表第十二

弊社では、移動用として使用するリチウムバッテリーを先行してIEC62619/JIS C 8715-2を取得してまいりました。それは、リチウムバッテリーには重要な役割を果たすBMSを検査する項目があり、それをテストし認証を受ける事により、安心・安全につながる思いで各バッテリーで取得を続けてまいりました。また、この認証は船検対応出来るバッテリーとして高いランクで認められるため、取得を続けていますが、PSE電気安全法でもこの認証を基準値として改正されたとの事です。