新充電器開発中!!

現在充電器を開発中。この充電器のコンセプトは、防水と省電力、加えてリチウムバッテリー以外のバッテリー(鉛・AGM等)に対応する充電器を開発中。

省電力充電器の重要性

リチウムバッテリーの場合、充電器の電力が大きくなってしまいます。ある程度大きな電流で短時間に充電できる事がリチウムバッテリーのメリットでもありますが、現在の日本の電気事情では高出力充電器が問題となる場合があります。

日本の交流電源事情は100V、一般的なブレーカーは20Aとなっています。100V×20A=2000Wということですので、それ以上の電力が必要となればブレーカーが落ちてしまいます。

リチウムバッテリー充電器は高出力

24V、36Vの電圧ともなるリチウムバッテリーを充電する場合、充電電流値にもことなりますが、500W以上の電力が必要となります。ともすれば、4台充電器を同時に動かせばブレーカーが落ちてしまう事が想定できます。ブレーカーが落ちて全く充電ができないという事も多々あるようです。

100W充電器の開発

省電力すれば、充電に時間がかかるのがデメリットとなりますが、メリットもあります。充電器を冷ます冷却ファンが不要となり、防水にできます。今回の開発中の充電器はIP65を取得する予定です。充電電流値が小さくなりますので、「補充する充電器」という認識でご使用頂く事を想定しています。

多種多様のバッテリーの充電電圧に適合

リチウムバッテリーと言っても、マテリアルによっては充電電圧がことなります。その異なる充電電圧もLi-ion、Lifepo4に対応できるように充電電圧を設定します。また、鉛、AGM等のバッテリーの充電電圧にも対応できるように開発中です。

贅沢!!魚探用超大容量バッテリーテスト開始

魚探用大容量バッテリーSE151800

近年リリースされる魚探等の電動器具は、消費電力が大きくなっているために、電源供給側でもあるバッテリーには大きな負荷がかかるようになってきています。弊社現行品の魚探用バッテリーSE151000(15V100Ah)でも、容量不足を心配される方が増えて、お問い合わせも多くなってきています。

大容量電池に対応するためにオリジナルケースを制作

大容量電池に対応するために設計された新ケースに搭載しています。これは、弊社のSE36700(36V70A)、SE24900(24V90A)にも採用しているケースですが、バッテリー内の配線の取り回し、BMSの接続位置、充放電時の電池熱の放熱等の地味ですが、バッテリーをより長く使用してもらう為に工夫を加えたケースとなっています。

15V大容量のメリット

15Vバッテリーの電圧範囲は12V~16.8Vです。ほとんどの魚探作動電圧内の為、電圧を気にせずご使用いただけます。また12Vよりも電圧が高いため、消費される電流値を下げられる為に、12Vバッテリーの同容量よりも、より長くご使用いただけます。また、なんと言っても軽いです。15V180Ahで「15.8kg」です。また、大きな電力を保持するバッテリーですので、数台の魚探を接続してご使用いただいても、全然容量が減らず「深放電」状態にならないので、電池負荷が少なく済みます。毎回の充電もいらなく、続けてご使用いただけると思います。

発売は未定ですが、発売を念頭に置いてテストを開始します。

新ケース 防水機能と難燃性向上 

EVOTECオリジナル新ケース

2022年9月1日から価格変更に伴い、SE36700とSE24900のケースをオリジナル設計のバッテリーケースへと変更となりました。今までの防水機能に加え、難燃性試験UL94 V-0規格を取得しました。

防水規格 IPX6取得

前ケースより引き続き防水規格 IPX6を取得。結構強い水圧をかけてテストしています。これにより防雨に対しても防水機能を発揮します。

IP規格テスト機関
IPコード保護のレベル
IPX0保護なし
IPX1鉛直に落ちてくる水滴から保護
IPX2角度15度以内で落下する水滴から保護
IPX3角度60度以内の雨などの散水から保護
IPX4あらゆる角度からの散水から保護
IPX5全方位からの噴水から保護
IPX6全方位からの強い暴噴水から保護
IPX7ある程度の水に浸しても影響がないように保護
IPX8潜水状態の中で影響がないように保護
IP規格一覧

難燃性規格 UL94 V-0を取得

UL規格はアメリカの認証機関が制定する製品安全規格です。
製品の機能や安全性を証明を目的としています。
その中でUL94というのは、プラスチック材料の難燃性を表す尺度で、材料の燃えにくさの規格です。

(優)5V-A>5V-B>V-0>V-1>V-2>HB(劣)

UL94 V-0規格テストパス証明書

UL94 V-0は、試験片を垂直に保持し、下端に10秒間接炎します。 10回の燃焼を繰り返し、炎を離した後、燃焼を停止するのに必要な時間の合計を算出します。 総燃焼時間が50秒未満で、燃焼滴下物が発生しない場合、その材料はUL94V-0として分類できます。

家電製品で難燃性の材料を使用する場合、V-0 以上が望ましいとされています。
また、ABS樹脂の難燃性の基準としては V-0 / V-2 / HB が一般的に用いられています。弊社の新ケースはUL94 V-0となります。

SE24900は新た国際安全基準 IEC62619を取得

SE36700に加え、SE24900とSE24600も国際安全規格 IEC62619を取得しました。

新たにリチウム蓄電池世界安全規格 IEC62619を取得!!SE36700(36V70Ah)に加えSE24900(24V90Ah)とSE24600(24V60Ah)が新たに取得!!

弊社36Vバッテリーが日本初小型船舶船検承認された時の条件は、IEC62619というリチウム蓄電池の安全性を求める規格認証を小型船舶検査機構様に求められていました。この規格はそれまでのリチウム蓄電池の安全性を求める規格とは一線を画す規格となっています。なので承認されるまでに長い時間を費やしました。このIEC62619は他の安全規格と何が違うのでしょうか?

IEC62619-SE24900
IEC62619-SE24600

仕様想定が多岐にわたるようになったリチウム蓄電池!!内臓されるソフトウェアーの評価基準を追加した規格 IEC62619。

多岐、多様に使用されるようになったリチウム蓄電池。その多くの安全性を求める規格では、熱試験、通電試験、機械試験など電池の外部から受ける影響を想定した試験のみでした。そこで、今の蓄電池の心臓とも言えるソフトウェアー(BMS)の評価試験を加えたのがIEC62619となります。その他17種類の検査も求められています。

現在、小型船舶船検に求められるバッテリー評価基準の宣言、規格種類

◆UN38.3 リチウム電池の国際輸送に際し、求められる安全規格。スタンダードな規格です。しかし、法的拘束力はもちません。自己宣言となるものです。(現在の日本の小型船舶検査機構で使用条件が限定されて船検が通るバッテリーには求められる条件となっています。)

◆IEC62133-2 12項目の検査基準が設けられています。過充電、過熱、衝撃等のやはり外部要因からの耐久性を求められる検査が基準です。

より高い安全性検査を通過して承認を受けるEVOTECバッテリー

IEC Specification

上述の通り、より高い安全性を求める規格を取得ているEVOTECバッテリー。弊社が販売を開始して数年が経過しました。他社からも数多くのリチウムバッテリーが販売されるようになってきて、世間にもリチウムバッテリーが認知されるようになってきました。その多くのリチウムバッテリーとは一線を画す高い認証を取得し、高性能、安全性の高いリチウムバッテリーをご提供していきたいと考えております。

充電器の重要性 – AC100Vという低電圧 日本-

皆さんんが電化製品をご使用する場合に繋ぐAC電源、その主に使用する電源電圧は日本の場合は主に単相100Vとなります。この単相100Vという交流電源の電圧は高いのでしょうか?他の国々はどのような電源電圧となっているのでしょうか?

単相電圧(主)周波数
日本 単相 100V50/60Hz
アメリカ単相 115V60Hz
韓国単相 220V60Hz
中国単相 220V50Hz
台湾単相 110V60Hz
ドイツ単相 230V50Hz
イギリス単相 230V50Hz
国及び都市で上記以外の電圧が使用されている場合があります。

日本のAC電源は何故 単相100V!?、異なる周波数は何故なのか?

日本が電気を本格的に使用始めた時は、関西がアメリカ製の発電所110V/60Hzで関東がドイツ製の発電所100V/50Hzだったらしい。当時は電気使用=電球点灯だったことから、高い電圧では無く、低い電圧の方が好都合だったとの事。それから時は流れいろいろな電化製品が世の中を席巻する中、諸外国はどんどん電圧を高くし電化製品に対応していく。しかし日本はそのままの100Vで変化なく今に至っている。周波数も昔のままで、静岡県のとある地域で東西に分かれて周波数も異なるままになっています。

100V電源のデメリット!!デメリットでしかない低電圧

100Vという電圧で、他の国からみても電圧が低いから安全という訳ではございません。むしろデメリットでしかないのです。小さい電力が動力の機器使用であれば、あまり関係の無い低電圧電源ですが、電気ポットやドライヤー、電子レンジやリチウムバッテリー用充電器のような300W以上の電力が必要な機器使用時は大きなデメリットとなります。例えば1000Wの電力が必要とする機器の場合、日本の100V電源の場合は、電流10Aとなります。しかし、220Vの中国や韓国の場合は、4.5Aほどとなります。電流値が半分以下となるのです。「送電損失は電流の2乗に比例する」と言われています。電流値を小さくすることで、送電損失(抵抗)を少なくできるのです。

リチウムバッテリー用充電器に及ぼす影響

弊社のリチウムバッテリー用充電器は、12V用で250W、24Vや36V充電器では450W程の電力を必要とします。100V電源で使用しますので3~5Aの電流値が必要となります。ある程度の電流値が必要な場合、抵抗値も上がってきます。部品構成が多い充電器の場合は、その抵抗値が熱となって表れてきます。電源元の電圧の低い日本の場合は、充電器構成部品に対する負荷が大きくなってしまいます。

日本仕様充電器開発の高い壁

海外の充電器メーカーに日本向けに開発を依頼しても首を縦に振ってくれません。何故でしょう?それは前述したとおり、100Vという低電圧による充電器の部品損傷を危惧している事は明白で、弊社では台湾の充電器メーカーに依頼しましたが、台湾では110Vと日本以外の国と比べても低いAC電源電圧となっている為、デメリットを百も承知なのです。そこで自国台湾よりも低い電圧の日本に限られた台数の充電器を開発するよりも、EU(欧州連合)のほとんど統一された230Vの高電圧で安定電流、また多くの人口用に開発した方がメリット大となります。

日本独自の電気用品安全法(PSE 特定電気用品)の高い壁

海外の充電器メーカーが開発に難色を示すもう一つの大きな理由は、日本独自の電気用品安全法に沿っての開発を依頼したからです。直流電源装置となるリチウム用充電器は、特定電気用品にあたります。特定電気用品となる充電器の場合は、基準適合確認+適合性検査を行わなければなりません。そこで多くの海外充電器メーカーは日本向けの開発はコストがかかる為(日本の低電圧配電を配慮しなければいけない)前向きにはなりません。

PSE電気安全法の流れ 経済産業省HPから抜粋

特定電気用品の充電器は基準適合確認を行わなければいけません。輸入充電器の場合は、IEC等の国際規格基準をベースとして、日本独自の配電事情を踏まえたデビエーションが付加した別表第十二に規定されている内容を満たさなければいけません。日本独自の配電事情とは、100Vの低電圧と地域による周波数の違いが加味されている事は間違いございません。

基準の適合確認を行った後、今度は部品構成の適合性検査が義務付けされています。適合性検査では、日本に認められた検査機関で検査を行われなければいけません。選択する検査機関によっては、生産工場がある国や地域に検査員を派遣しなければいけない為、大きなコストとなります。

弊社のPSEへの取り組みについて

日本のPSE(電気安全法)には、特定電気用品以外の電気用品と特定電気用品と2つに分かれます。特定電気用品以外の電気用品にあたるリチウムイオンバッテリーは、基準適合確認を義務付け、特定電気用品にあたる充電器に関しては、基準適合確認+適合性検査が義務付けられています。弊社ではリチウム電池等のエネルギーソリューションを担う、合同会社エンヴィジョン様協力を得て検査、確認を実施しております。

特定電気用品以外の電気用品 基準適合確認証明書


特定電気用品 適合性検査

適合性検査実施検査機関ETC(日本国認定)

特定電気用品適合性検査証明

PSE(電気安全法)に各販売会社の取り組みについて

WEBでの販売を含め多岐にわたるチャネルでリチウムバッテリーが数多く販売されてきています。多くのメーカーが販売されてその分情報も多くなってきています。多分ユーザーの方々も何を主眼としてリチウムバッテリーを購入選択にすれば良いのか悩まれると思います。一つ参考までに挙げさせていただきます。

今回のブログで100V電源で使用する充電器のリスクをお話しさせて頂きました。そのリスクを回避するには低電圧の使用を前提としたPSE適合性検査を受けている充電器の選択しかありません。

有名通販サイト 充電器商品説明

この通販商品の充電器はPSE特定電気用品の適合性検査を受けているのでしょうか?答えはNOです。おそらく受けていない。もしくはPSE承知していない事が明白です。PSEは認証してもらうわけではないのです。認証と明記している時点でPSEを知らないという事なのです。基準適合確認、適合性検査も全て自ら準備し、国が認めた検査会社に依頼し、検査証明を保管し、販売時の検査も保管する事なのです。経済産業省に認証されるものではありません。

船検対応バッテリーの詳細 ~続き~

弊社が船検対応として承認をされた「SE36700Ver2」、承認を受けるにはIEC62619:2017という移動体使用リチウム電池バッテリーの安全性を求める承認が必要という高い壁がありました。弊社ではこの規格の承認を受けtる為、かなり長い時間を要し取得しこの規格の認証をSE36700Ver2で受けました。但しその後に船検条件認証!?となるものが設定されたらしく、弊社ではその本意を小型船舶検査機構様にお伺いしました。

条件承認!?というあいまいな文言の意味。

小型船舶検査機構様によると、弊社がSE36700Ver2でIEC62619を取得し、日本初リチウムバッテリー船検対応を発表した後、問い合わせが殺到したという事らしい。それと同時に、小型船舶検査機構内でも委員会を設置し、今までしっかりとした蓄電池の承認制度、認証制度が確立していなかった事から、幾つかの方向性を決めたという事でした。

今回の条件承認について

今回のこの決定では、「承認」や「認証」という表現は避けてほしいという注文を頂きました。確かに弊社でもSE36700Ver2(36Vバッテリー)以外のバッテリーをこの条件認証取得の為、小型船舶検査機構に資料を提出しましたが、求められた書類は、商品それぞれのUN38.3認証書類とバッテリーそれぞれの電圧・容量等のみでした。UN38.3という規格は別にリチウムバッテリーの安全性をテストする内容ではありません。航空機や船舶で輸送する際の安全性をメーカーが独自に承認会社等に評価検査を行い、そのレポートを取得・管理する物です。リチウムバッテリーを販売するメーカーとしては初期の初期段階の評価検査です。弊社がSE36700Ver2で取得した、国際安全規格 IEC62619:2017とは比べ物にならない簡単な評価検査となります。何故このような簡単な評価を基準にしたのかという本意は分かりませんが、前述したとおり、「承認」・「認証」という文言は控えてほしいという事や、充電は船外で行う事、エレキや魚探以外には使用を認めないという事から、使用する側(ユーザー様)に責任と行動を求めている内容だという事は明白です。今回の条件付きで認められるバッテリーについては、「使用可能なものとしての確認できるバッテリー」という文言らしいです。

今後の小型船舶によるリチウムバッテリー承認の流れ

今後の小型船舶に搭載するリチウムバッテリーには幾つかのカテゴリーを設けるようになってくる事が想定できます。(小型船舶検査機構様とのやり取りから推測される事)

カテゴリー1 充電は船外、使用する機材は限定。

カテゴリー2 充電は船内でも行える。

カテゴリー3 メインエンジンに使用する事や、メイン動力にリチウム蓄電池を使用する等多種多様な機器に電源と使用できる。

このように使用する機器の限定や船内充電の有無などで認められるバッテリーが異なってくる事が想定されます。

弊社バッテリーの船検に対応する為の今後の展望

弊社でもSE36700Ver2以外の現行ディープサイクルバッテリー全商品が「船検時に使用可能なバッテリー」となりました。但しそれはより高い安全性を認められた事とは違います。そこで、それとは別にSE36700Ver2に加え、SE24900、SE24600Ver2の2機種バッテリーのIEC62619:2017の承認取得に向けて評価検査を受けています。これはかなり高い安全性を求めている規格となります。弊社では順次この安全規格を取得し、今後増えてくるであろう上位カテゴリー対応できるバッテリーをご提供できるように準備させて頂きます。

船検対応バッテリーについての詳細

弊社が日本で初めて船検対応バッテリーとして認められてから約3か月が経過し、他社でも船検対応とうたうバッテリーが登場する等、リチウムバッテリーの使用環境に変化がみられるようになりました。そこで現状を確認するにあたり、現在の小型船舶検査機構での船検対応となるリチウムバッテリーの条件を本日(2022年5月9日)に再確認致しました。

自己申告!?に近い内容で、条件承認!!

弊社が初めて認証を受けるときの内容とは大きく変わっていました。変わった理由は条件承認という内容が加わったとの事でした。リチウムバッテリーの普及から船舶に搭載されるケースも増える中、ある程度の門戸を広げる為に「条件承認」という枠を設定したとの事でした。

「条件承認とは……..」

条件承認とは弊社が初めて船舶検査機構に問い合わせをした時(約2年弱前)は、IEC62619という世界安全基準規格が必要で、これを取得する事で初めて承認の舞台に上がれるということでした。しかし、これを取得するには検査基準から費用面までかなり難しい事とになります。

小型船舶検査機構様も現時点でIEC62619の検査証明書を提出しているのは、「エヴォルテックジャパン」のみという事でした。そこで新たに設定された条件認証とは以下の通りになるようです。バッテリーの商品写真、公称電圧、公称電力、公称容量、質量等を自己申告して小型船舶機構の承認を受けると下記の条件で船検承認バッテリーとなるようです。以前と比べて比較ならないほど、承認の壁が低くなりました。

1)エレキモーターのみに使用。 2)船舶内での充電は不可。必ず船外での充電という制限。                3)ヒルジポンプにも使用不可。このような条件で制限されるのが、「条件承認」という概要との事です。

弊社が目指すのは完全認証!!

弊社では、この門戸が広がった「条件承認」はすぐにでも承認は受けようと思います。しかし、国際安全規格IEC62619は、移動体用途を目的にリチウムバッテリーを安全に使用する必要不可欠な検査が行われています。この観点から弊社では、現在は24V90Ahと60AhのIEC62619取得に向けて検査機関にバッテリーを提出し、検査を受けています。

魚探用15Vバッテリー 50Ah 新発売!!

SE151000の容量を減らし、魚探2台~3台を想定したバッテリーを製作しました。最大で16.8Vのこのバッテリーは、多くの魚探の稼働電圧範囲である10V~18Vの範囲内で稼働できる電圧を保持する為、通常の12Vバッテリーよりも同容量を想定すると、より多くの時間を稼働できる優れものとなります。

昨今の消費全力が増えた魚探、通常の鉛バッテリーでは稼働時間を物足りなくなってきているはずです。5kgという軽量バッテリーに秘められた高電圧のパワーを実感してください。

バッテリーの軽さと長時間の稼働を実感できます!!

商品名SE-15500
作動電圧12.0V~16.8V
容量50Ah
寸法上部(蓋部分)270×175×191mm(端子含210) / 下部(底)250×185mm
重量5kg
機能過放電・過充電・温度保護機能・防水IPX6
希望小売価格¥99,800(税抜) *専用充電器セット
PSE経済産業省規定 別表第9に沿って技術基準適合検査済み
発売日2022年04月25日

弊社ディープサイクルバッテリーは全てPSE 技術適合検査済み。出荷前適合検査を実施しています。

よくリチウムバッテリー販売の有名ショッピングモール等で見られる文言「PSE承認!!」!!これは大きな間違いです。販売している側がこの文言を付けているという事は、販売側にはPSEについて理解が出来ていないと判断できます。PSEは何処かの機関に承認されるものではありません。PSEとは経済産業省が求める技術適合に合わせて生産されているかを検査機関にて適合検査を行い、出荷前に自主検査を行い出荷する。言わば生産者側の自己申告によるものです。よって適当にPSE承認や認証という文言が出てきてしまいます。

一つの判断材料として憶えておいてください。

弊社リチウムバッテリーSE36700 Ver2 船検対応と承認!!     リチウムバッテリー小型船舶 船検対応は日本初!!

リチウムバッテリーは船検NG!!

弊社は自動車やバイクのクランキング用のバッテリーを先次て販売していました。そこからお客様のご依頼を受けて、エレキモーター用のディープサイクルリチウムバッテリーを販売させて頂きました。2017年販売を開始して5年ほどの月日が流れました。発売当時は弊社以外でエレキ用リチウムバッテリーは皆無、そのほとんどが鉛バッテリーという状況でした。それはリチウムバッテリーは危険というイメージ、メーカーもユーザーも選択肢には無く、リチウムバッテリーが供給される状態では全く無かったという業界でした。

弊社バッテリーをご使用頂いたユーザー様が体感したメリット、軽さ、長時間使用できる等が受け入れられ、今では数社のリチウムバッテリーを販売されるメーカー様や、多くのユーザーがリチウムバッテリーをご使用されるようになってきました。それでもバスボートにリチウムバッテリーを搭載したままだと、船検が通らないというのが現状でした。それはやはり危険な事に加えて、前例(実績)が無いために認められないという事でした。

前例が無いのであるならば、前例を作るまで!!

それではどのような手順を踏めば船検承認バッテリーになるのでしょうか?小型船舶検査機構様に尋ねてみました。そこで回答を頂きましたが、それは移動体用途に使用されるリチウムバッテリーの安全規格IEC62619(国際安全規格)の規格に合格し、その検査機関が基準を満たしている事を証明する事(検査機関がIEC17025規定を満たす事)が求められました。弊社ではOEMでバッテリーを製作している事もあり、ある程度検査機関の情報は入手しておりましたので、難なく検査機関を選定し、検査依頼を行いました。

検査開始し合格へ!!

検査機関に数多くのSE36700Ver2のサンプルを提供、電池の単セルも提供し各条件に合わせてテストを行って頂き、安全性を確認して適合証明レポートが発行され合格しました。言葉にすると簡単ですが、期間は長くコストも決して安くはありません。ただ、SE36700の安全性を国際機関で証明できたことは、大きい財産となりました。

用意万全!!日本での船検対応バッテリー承認へ!!しかし大きな壁が………

検査も終わりテストレポートを入手し、小型船舶検査機構様へと今後の段取りを確認する為に連絡させて頂きました。しかし、やはり前例が無いため事は慎重に運びたいとの事。まずは、「検査機関が基準を満たしているかを証明してください」と結構難しい難題を頂き、検査機関から基準レポートを頂き提出。また安全運航マニュアルの作成を併せて課題を頂きました。

検査機関基準適合レポート一部

前例を作るまで!!約1年半で小型船舶 船検承認。

検査機関の選定から検査開始、小型船舶検査機構様の承認を受けるまで約1年半の月日を経過しました。今の日本はどのような場合でも前例を作るのは大変難しいです。今回の件もいろいろな方々の助言や協力なくしてはここまで来れなかったと思っています。協力いただいたバスボート関係企業様、弊社をサポートしてくださるバス釣り業界の方々にこの場で改めて感謝申し上げます。また弊社としましても、今後前例が無い事例でも果敢にチャレンジしていきたいと思っております。

SE36700の背面にテスト合格認証ステッカー貼付
IEC62619国際安全規格証明ステッカー

EVOTECディープサイクルバッテリー新保証制度

EVOTECディープサイクルバッテリー開発・販売から5年。蓄積データを元に新保証制度を設定。

弊社はディープサイクルリチウムバッテリーを販売を開始して、多くの機材電源として利用されてきました。ボートエレキモーター用電源からアミューズメント施設の設備電源、工事用電飾看板の電源等さまざまな電源に利用されてきました。この多くの使用用途やご利用方法を鑑みて、より多くの方に安心してリチウムバッテリーをご利用頂く為に、新保証制度を設定いたしました。

業界初の2年無償保証と3年目(1年間)の免責保証の設定

弊社では、リチウムバッテリーという高エネルギー電源を扱う立場から、バッテリーの測定機器から高出力耐久テスト機等設備を充実してきました。そのテストデータと皆様にご利用いただいてきたデータから、1年無償保証から上記の保証に延長させて頂く事になりました。この保証を設定させて頂いた経緯は、「十人十色の使用方法のユーザー様をなるべくカバーしたい」という意図から設定しました。電源を利用する機器や利用される人で、バッテリーにかかる負荷は大きく異なります。負荷をかけないで使用される機器や人のバッテリーの消耗は少なく、逆の場合は消耗は大きくなります。この大きく消耗される方を対応するべく設定した新保証制度です。*この保証内容の詳しい内容は上記内容をご確認ください。

様々な使用でのバッテリー消耗の違いとは?!

3年間エレキモーターに使用した弊社24V100Ahのリチウムバッテリーですが、放電容量を測定するとなんと24Ahという76Ahも減っている事が判明。この方のご使用方法は、大きい負荷の連続走行から何度もバッテリーを空にして、放電保護装置作動は何回も作動し、ご利用頂いていたとの事です。

次の方も同じく3年間エレキモーターに利用されていた方です。この方は放電保護装置が作動するまでの利用は一回も無く、負荷も最大にはせず、ダイヤルも真ん中ぐらいで利用される事が多いという事です。この方は95Ahの容量が残っていて、5Ahの容量ダウンだけとなっています。

容量低下の原因の解明と容量回復作業へ

この24V100Ahのリチウムバッテリーは7ブロックに分かれています。この電池ブロックが3.0V~4.2Vの間で作動するのですが、放電充電サイクルによって徐々に7ブロックづつに差が出てきます。差が大きくなると、問題のあるブロックが放電スピードが速くなり、その他のブロックよりも早く放電限界値達し、BMS安全装置が作動します。この24V100Ahは266本の電池で構成されています。1本1本の電池を測定し、問題電池をあぶりだし交換し、再度組み合わせるという作業になります。

リプレイスしたバッテリーはこのようになりました。

約91Ahまで回復しました。リチウム電池の容量低下は数少ない単電池の容量低下で起こる事があります。今回は2ブロック約80本の電池の内部抵抗が大きくなって、容量低下が起きていました。

新しい保証はこのようなリプレイス作業も含まれています。

EVOTEC新保証システムにはこのような作業も組み込まれています。鉛バッテリーよりも何倍も高額なリチウムバッテリーですが、皆様に長く安心してご使用いただける事を念頭に設定させて頂きました。弊社のみならずリチウムバッテリーをご使用の方は、せっかく高額なバッテリーをご使用ですので、その使用方法を優しくご使用いただければ(放電容量を大きくしない、安全装置が働くまで使い切らない、高負荷をあまりかけない等)を念頭に置いてください。あなたの優しさを感じリチウムバッテリーは長く作動をしてくれます!!