新しいLTO系リチウムバッテリーの可能性!!

LTO(チタン酸リチウム電池)について

リチウム電池と一言で言ってもいろいろ種類の電池があり、使用目的等で電池が選択されています。

それぞれのリチウム電池の特性を考えて、一番有効と思える電池と基板を組み合わせて、リチウムバッテリーは構成されています。

現在、多く使用されているリチウム電池の特性の長所を大きく上回り、また短所をカバーしている夢のような電池が、このLTO(チタン酸リチウム電池)リチウムになります。

どのような特性があるのでしょうか……….

今までのリチウム電池と比べても

長寿命(6000回の充放電)

安全性(過充電に耐える)

急速充電(数分で充電可能)

低温でも使用可能(-30℃でも使用可能)

高電流対応(高い電流値の出し入れが可能)

なんとも夢のような電池です。

こんな夢ような電池、デメットは無いのでしょうか????

やっぱり有るみたいです。

それは…………………………

価格(主流電池のkWhあたり2倍ほど)

エネルギー密度が低い(主流電池の半分から2/3)

LTO(チタン酸リチウム)の最適な用途は!!

LTOリチウムのメリット・デメリットを考察したうえで、最初に作ってみようと思ったのはバイク用のスターターバッテリーです。

メリットを考えると、DEEPサイクルのバッテリーに使用してみたいのですが、なにせエネルギー密度が低い!!こうなると、ディープサイクルバッテリーを作ってみると、かなり大きなバッテリーとなってしまいます。また高額にも……………………。

そこでこのEVOLTEC LTO500は、5個LTO電池を直列に使用。

バッテリー容量は2.9Ahと物凄く低くなってしまいますが、過充電は20Vまで対応。

例えば、古いバイクはジェネレーターが不安定!突然のジェネレーターパンクによる電圧の不制御状態での高電圧でも対応できるという事が、バイク用スターターバッテリーをこのLTOで作ってみた最大の理由です。

LTO始動性!!

2.9Ahでもこんなに簡単にクランキングします。

新しい電池種類でのバッテリー制作

リチウムイオンバッテリーの種類

リチウム電池と言っても数多くの種類があります。

これは、リチウム電池の正極材に何を使用するかで異なり、いろいろ種類のリチウム系電池が存在しています。

弊社でも大きく分けて2種類の電池を使用しています。

LTO系リチウム電池!!

このLTO系リチウム電池の利点はズバリ!!「安全性」と「ライフ特性」です。

今までのリチウム電池と比較すると、より大きな充放電電流や、より大きな充電電圧にも耐えうる電池となっているのです。

今回バイク用で初めて採用しますが、公称電圧2.4Vの電池を5直列で12Vです。最大電圧2.8Vですが、この1.5倍の4.2Vまで耐えうる電池となっています。電池1個が4.2Vなので、これを5直する今回のバイク用スターターバッテリーは、最大21Vまで耐えうるバッテリーとなります。

これで、突然の充電制御系の故障での過充電にも対応できるバッテリーとなります。

また、通常のリチウム電池が充放電1000サイクルの容量維持率が85%ほどに対して、LTO系リチウムは6000回の充放電サイクルの容量維持率が90%以上とも言われています。

とにかくライフ特性が良い電池と言えます。

また、低温による不活性を受けにくい電池と言えます。

通常のリチウム電池は5℃以下の環境下では、内部抵抗が増加してリチウム電池の本来のパフォーマンスが発揮されない事がありますが、氷点下になった場合でも内部抵抗が増加せず本来のパフォーマンスを発揮できるのも特徴の一つとなります。

良いこと尽くめ!?LTO電池!!

それではいいこと尽くめなのでしょうか?この電池!!

やはり多少なりとも欠点はございます。

*体積エネルギーが低い。

電池に貯められるエネルギー率が低いため、通常のリチウムバッテリーと比較すると、大きく重たいバッテリーとなってしまいます。

現在弊社の蓄電池用バッテリー36Vをこの電池で制作すると、重さは約3倍の48kgほどになってしまいます。

*価格が高い

通常のリチウム電池と比べるとコストが約倍です。

それではまずはバイク用スターターバッテリーで!!

弊社のバイク用EV-360バッテリーケースにLTO電池を5直で挿入予定。

近日中に発売を開始します。

専用の充電器等のお知らせも追ってお知らせします。