充電器の充電改革

リチウムバッテリーの充電について

リチウムバッテリーの利点として、「急速充電」というキーワードが出てくると思いますが、確かに鉛バッテリーより、急速に充電を行っても、バッテリーのパフォーマンスを落とす事無く充電が出来ます。しかし、急速に充電できるという事は、充電にかかる電力は大きいという事です。「電力が大きい=負荷が大きい=AC電源の電圧降下=充電器に負荷がかかる」という事になります。1,2台のリチウムバッテリーの同時充電ぐらいならば、AC電源の電圧降下はある程度許容できる範囲ですが、数人の方が、同一箇所で複数台のバッテリーを同時に充電されたらどのようになるのでしょうか?弊社の充電器で6台のバッテリーを同時充電した場合、AC電源 104Vが94Vまで10V降下しました。

電圧降下が引き起こす、充電器への影響

電圧降下により、充電器に及ぶ影響を考えてみましょう。電圧が低下した場合、機器動作が不安定となり、正常に動作しなくなることがあります。充電が最後まで完了していないのに、充電が止まってしまう。このような事経験された方はいらっしゃるのではないでしょうか?また、電圧降下は充電器に与えるストレスが増加します。電圧降下は充電器への電力供給が不足し、過負荷状態へとなり、多くの部品に負荷を与え故障してしまいます。

新たな充電リスク!!それは、夏場の異常高温!!

温暖化が叫ばれている昨今、夏場の異常な気温は、充電器に新たなリスクが及びます。リチウム充電器は、充電中の熱を放熱し、外気を取り込み冷やすのですが、夏場の異常気温では、十分に冷やす事が難しくなっています。熱交換がままならない充電器はに対しては、大きなストレスを与えてしまいます。

充電リスクを考慮し、開発した充電

  • 省電力> 消費電力を少なくするには、充電器の出力を抑えなければいけません。充電スピードは遅くなりますが、電力は通常のリチウム充電器の半分ほどに抑えられます。
  • 下限電圧90V対応> 電圧降下を考慮し、90Vまで降下しても対応できるように設定。
  • 全弊社リチウムバッテリー対応> 弊社リチウムバッテリー 48V以外は全て対応。
  • 他リチウムバッテリー対応> 極材マテリアル異なる電圧も、最大電圧を考慮し設定したため、弊社以外のリチウムバッテリーにも使用可能。注)他社リチウムバッテリーの場合は、設定電圧により、充電できない電圧バッテリーもございます。
  • 12V鉛、AGMも充電可能> サルフェーション除去機能が無いので、古く劣化しているバッテリーの場合は十分に充電できませんが、鉛、AGMバッテリーも充電可能。
  • 防水・防塵規格取得> IP67を取得しているので、水やホコリを気にせず使用できます。
  • 本体は全アルミボディー> 放熱を重要視し、本体はアルミボディーで放熱性を上げて、背面には45℃になると作動するファンを装着し、さらに放熱性を上げています。

サンプル充電器でテスト中

現在、3台のサンプル充電器でテストを実行中。いろいろ事を考慮しテストしていただいています。テスト機は36Vも24Vも3バンクですが、実機の24Vは2バンクとなります。皆様に安心して充電いただける環境を目指し、開発を進めていきたいと思います。