電池の形で異なる特徴

リチウム電池には同じマテリアルであっても、異なる形状のものがあります。形状が異なる事で何が違うのか!?深堀してみようと思います。

放熱効率の良い円筒型電池

これは弊社の新しいバッテリー ELF2460に採用されている円筒型電池。円筒型は固い金属製の外殻を用い衝撃の強い構造になっています。また放熱性も高く、ハイレート放電も可能。しかし、スペースの自由度が低く大きなスペースが必要となります。高い負荷にも対応、コンスタントに180Aの放電電流値にも対応。3C放電可能

画像:弊社ELF2460 24V60Ah

高いエネルギー密度を保持するも、放熱効率が低い角柱型セル。

高いエネルギー密度と四角い形状の為、エネルギー密度の高いバッテリーを作る事ができる。しかし、電池を組み合わせる事で、放熱性が低くなり、円筒型の電池に比べた場合、
ハイレート放電使用には向かない。コンスタント放電電流値50A。

画像:他社バッテリー 24V50Ah

電池のスペース自由度が高く、狭所への電池接地に向いている。ハイレート放電で膨張する可能性があり、BMSでの高度管理が必要なパウチセル。

薄い電池の為、狭い場所などで使用が可能。しかし、外力から弱く、電池内に熱がたまりやすく、膨張する危険性が高い電池です。BMSで高度管理が必要な電池。ハイレート放電には向かない。BMSの性能で耐放電電流値が決まる。

画像:他社バッテリー 12V100Ah

電池形状別比較表

機能円筒型角形パウチ型
形状の自由度低い高い高い
エネルギー密度低い高い高い
放熱性高い低い低い
耐放電電流値高い低い低い
耐久性高い中間低い
コスト高い中間低い

一概にリフェ、三元素と言っても、電池形状で異なる特徴を持っています。狭所に向く電池、大きい電力を必要とする電源に向いている電池、大きな容量を必要とする電源に使用する電池と、適材適所の電池選択が求められます。電池形状で大きな特徴の違いがあります。電池のマテリアルばかりに注目が集まりますが、電池の形状でも大きな違いがある事は念頭に置いておいてください。