リチウムバッテリーの75Ahだと不安ですか?電力使用比較テスト!!

弊社のリチウムディープサイクルバッテリー SE-12750を販売してから、多くの質問を頂きます。その中でダントツで多いのが、容量に関してです。

やはり75Ahでは不安がある!!とご意見を頂きます。

発売前からのテストでも、容量は一番考えていました。容量が多ければ多いほど良い事は分かります。リチウムバッテリーですから、100Ahだろうが120Ahだろうが、皆様が今まで歯を喰いしばって持ち上げていた、鉛バッテリーと比較すると何分の一の重量になりますから体の負担を少なくするでしょうし、安心してエレキモーター全開(焼付かない程度)をできるでしょう!!

しかし、財布に優しくないのです!!!!

今のSE-12750も決してお財布に優しい値段ではありませんが、大きく変わってきます。

そこで弊社の発売前からの熟慮を重ねて発売に至ったのが、75Ahなのです。

バス愛好家の方々のエレキ使用方法や使用機種が十人十色で、思っていた想定よりも多い事が分ってきた事も事実です。

現在のSE12750では、オンボードチャージャーに対しては充電電圧の関係上使用は出来ません。

ボートのスターターバッテリーにも使用できません。

上記の画像の方は、容量が足りるかどうか分らないが、バスボートの軽量化の為に、魚探用バッテリー1台とエレキ用バッテリー3台を購入したいとご依頼を受けました。

本当にいろいろな想定を考えなければいけませんね。

しかし、発売前のテストと発売開始からご購入頂いた方々から、「問題なく釣行ができた」「今までの鉛バッテリーよりも容量が多く感じる」などお声を頂いています。

私の知人は、昔ながらの12V 54Lbs 5段階エレキを使用していますが、風が少し強い日は6時ぐらいからスタートするとお昼過ぎぐらいには、105Ah鉛バッテリーは使用出来なくなるが、リチウムバッテリー変更後からは、お昼過ぎでも推進力の弱さを感じることなく、釣行が終了できると喜んでいました。

何故でしょう…..?どうも容量の数字だけでは、計れない事があるようです。

そもそも鉛バッテリーとは、メモリー効果があります。

メモリー効果とは、放電・充電を繰り返すと容量が減っていく現象です。

また、いくらディープサイクルの鉛バッテリーとはいえ、完全放電や残り20%以下まで放電させてしまうと、蓄電能力の低下を招いてしまいます。10V以下になるとサルフェーションが著しく進行してしまいます。サルフェーションを防ぎ長く鉛バッテリーをご使用頂くには、10V半ばまでの深電で食い止める事が必要となります。

そうなると容量の105Ah、115Ahはある程度の目安とはなりますが、性能を計るための基準としては難しくなります。

今回は、蓄電バッテリーの電力を比較測定してみました。車のヘッドライトハイビーム(使用電力 約240W)の点灯し続けるテストです。

この鉛バッテリーは、全開放電テスト(2017 7月)は新品で行い、テスト終了後に満充電して保管、今回テスト前に満充電でテストを迎え、2回目の放電を行うバッテリーです。

前回の測定は電圧のみで、10A弱の少ない使用電流でのテストでしたが、今回は使用電流20Aで、時間帯の電流値も測定し、電力を計りました。鉛バッテリーとリチウムバッテリーの特性の違いが確認できると思います。

放電テストの結果は、やはり鉛バッテリーは10Vに突入すると一気に電圧が下がってしまいます。リチウムバッテリーは、10V台に突入にしても、安定的に電流を取り出し電力を維持しますが、鉛バッテリーは難しいようです。180分を過ぎると著しく電力が降下します。