36Vリチウムバッテリー登場

36Vの構成で試行錯誤

要望を頂き、36Vバッテリー構成を考えると一つの壁にぶつかってしまう。

それは大きさと重量です。

弊社に36Vバッテリーの要望を頂くフィールドは、主にエレキモーターに使用を考えての方々からで、そのフィールドを想定すると高容量と重量のバランスがとても難しいのです。

みなさまからのご意見で「1日バッテリーがもてば良いので、ぎりぎりもつ容量でなるべく軽い36Vバッテリーを作ってください。」とよく頂きます。もしこのようなリチウムバッテリーでエレキモーターに使用した場合、リチウムバッテリーのメリットの一つである、”長寿命”を失ってしまう事につながってしまいます。それは何故でしょうか……………

また、電圧も考えなければいけません。

エレキモーターを作動させる電圧も考えなければいけません。

鉛バッテリーは、充電完了後の放電率0%で13.0V弱の電圧となります。

それを3個直列の約39.0Vで36Vのエレキを作動させることになります。これを想定して作られているエレキモーターに、最大負荷時かかる電圧が過電圧にならないように考えなければいけません。

電圧が低いと遅い、高いと元気に動くが過電圧を考慮しなければいけない。

但し、鉛バッテリー使用時でも、エレキモーターの最大負荷連続走行は、全てにストレスを与える事は考慮してください。

放電レートと深電率を考える!!

放電レート

エレキモーターの最大負荷時の使用電流値は40A~50Aほどになります。

エレキを2台同時に使用される方などの場合は80A~100Aの電流使用される事になります。

もし、36V40Aのバッテリーですと、エレキモーター最大負荷時の放電レートは1C、2台のエレキモーター最大負荷時の放電レートは2Cとなります。容量をある程度大きくしないと、エレキモーター放電時に電池は大きなストレスを受けることになります。

深電率

深電率とはそのバッテリー容量の使用率です。

放電深度40%の場合と、放電深度80%の場合ではその寿命は大きくちがってきます。

その充放電サイクルは少ない放電深度の方が、5倍ほどの違いがでてきます。

36Vの構成を決定

設定電圧(電池構成)

◇最大充電電圧:42.0V

◇過放電保護装置作動電圧:28.5V

◇バッテリー容量 70A

◇放電電流 連続放電電流値 160A 最大放電電流値 200A(5S)

大きさと重量

24Vバッテリーと同じケースを使用。            重量は16.4kg

380mm(横)×200mm(奥行)×222mm(高さ)

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