「GR86バッテリーを交換 」鉛とリチウムのクランキング電圧をオシロスコープで比較「ZN8実測

Technical Report / Battery Analysis

エンジンをかける0.5秒で、
バッテリーの差がわかった。

オシロスコープによる実測データをもとに、鉛バッテリーとリチウムバッテリーのクランキング時電圧挙動を比較する

2025.03.12  |  IWATSU DS-5105B による実測
検証車両Toyota GR86 ZN8
🔋 鉛バッテリー純正 55D23R
⚡ リチウムバッテリーEVOTEC EV-70D23R2
00 はじめに

車のエンジンをかける瞬間、バッテリーはセルモーターへ向けて一瞬だけ非常に大きな電流を送り出します。この瞬間を「クランキング」と呼びます。

今回は同一車両に対し、鉛バッテリーリチウムバッテリーをそれぞれ搭載した状態で、オシロスコープ(電圧波形を記録する計測器)を用いてクランキング時の電圧挙動を実測・比較しました。

なぜ電圧に注目するのか クランキング中に電圧が大きく落ちると、ECUやABS・エアバッグなど車の電子制御部品が誤作動・リセットするリスクがあります。「電圧の落ち幅がどれだけ小さく抑えられるか」が、バッテリー性能を評価するうえで非常に重要な指標です。
01 実測結果
測定項目 🔋 鉛バッテリー ⚡ リチウムバッテリー
クランキング前の電圧12.4V13.2V
クランキング中の最低電圧7.2V9.4V
電圧の降下幅▼ 5.2V▼ 3.8V
クランキング直後の電圧11.4V(回復に時間がかかる)13.6V(即時回復)
充電後の安定電圧13.6V13.6V
9V以上を維持できたか❌ 維持できず✅ 維持
“`

クランキング中の最低電圧(12Vを基準として視覚化)

🔋 鉛バッテリー ― 7.2V
7.2V
⚡ リチウムバッテリー ― 9.4V
9.4V
波形の特徴的な違い

鉛バッテリーはクランキング時に電圧が深く落ち込み(7.2V)、その後もすぐには回復せず11.4Vに留まる時間帯が確認されました。オルタネーターが充電を開始しても、内部抵抗の高い鉛バッテリーが電圧を引っ張り下げているためです。最終的に13.6Vへ到達するまでにタイムラグが生じます。

一方、リチウムバッテリーはクランキング中の電圧降下が浅く(9.4V止まり)、クランキング後はほぼ即時に13.6Vへ回復しました。内部抵抗が極めて低いため、オルタネーターからの充電を瞬時に受け入れられるためです。

“`
02 7.2Vまで落ちると何が起きるか

現代の車には多数の電子制御ユニット(ECU)が搭載されており、それぞれに動作するための最低電圧があります。鉛バッテリーで記録された7.2Vという数値は、いくつかの重要なシステムの動作限界に近い、あるいは下回るレベルです。

エンジンECU
6〜8V
▲ ギリギリセーフ
ABS / ESC
8〜9V
✕ 危険域
エアバッグECU
9V前後
✕ 危険域
カメラ・レーダー
9〜10V
✕ 危険域
ナビ・オーディオ
8V前後
✕ 危険域
アイドリングストップ
9V以上推奨
✕ 誤検知リスク
“` エンジンをかける瞬間、バッテリーの電圧が一時的にガクッと下がります。この「下がり幅」が大きすぎると、ナビがリセットされたり、警告灯が一瞬点いたり、最悪の場合エラーコードが記録されることがあります。心当たりがある方は、バッテリーの劣化サインかもしれません。
“`
03 ISO規格との関係と「評価の空白」
ISO 16750-2 クランキング試験とは

車載電装品の電源耐性を定めた国際規格ISO 16750-2では、クランキング時の最低電圧として6.0V・最大500msという基準が定められています。この観点では、今回測定された7.2Vは「規格合格」です。

しかし、ここに構造的な問題がある ISO 16750-2はあくまで「部品単体」の耐性試験です。現代の車ではECU・ABS・エアバッグ・ADAS・カメラなど、すべての電子部品が同時に同じ電圧低下にさらされます。部品単体では合格でも、システム全体として安全かどうかは別の問題です。
CCA評価では見えない現象

バッテリー自体の評価規格であるCCA(コールドクランキングアンペア)は「どれだけ大電流を流せるか」を評価するもので、クランキング時の電圧降下波形は測定対象ではありません。CCA合格バッテリーであっても、クランキング中の電圧が大きく落ちている場合があります。

今回の測定が示した「クランキング時の電圧降下波形」は、既存の規格の空白に位置します。クランキング電圧降下波形そのものを評価する規格が現状存在しないことは、多重電子制御が進む現代車において、安全評価上の空白ではないか——これが今回の実測から生まれる重要な問いです。

04 なぜリチウムバッテリーは有利なのか

リチウムバッテリーが鉛バッテリーに比べてクランキング時の電圧降下が小さい理由は、内部抵抗の低さにあります。電池は大電流を流すとき、内部抵抗によって自分自身の電圧を下げてしまいます。リチウムバッテリーはこの内部抵抗が非常に小さいため、大電流を流しても電圧が大きく落ちません。

わかりやすいたとえ 細いホース(鉛)と太いホース(リチウム)で同じ量の水(電流)を流すイメージです。細いホースでは水圧(電圧)が大きく下がりますが、太いホースなら水圧をほぼ維持できます。
「始動後の電圧回復」も見逃せない

今回の測定で特に注目すべき点は、クランキング後の回復挙動です。鉛バッテリーはエンジン始動後も11.4Vに留まる時間帯が確認されました。オルタネーターが充電を始めても、内部抵抗の高い鉛バッテリーが電圧を引っ張り下げ続けるためです。

一方、リチウムバッテリーはクランキング直後に即座に13.6Vへ回復しました。エンジン始動後すぐに電装系が安定した電圧で動作できることを意味します。

重要な視点 鉛バッテリーの問題は「クランキング中だけ」ではありません。エンジン始動後もしばらく電装系に不安定な電圧を供給し続けるという点も、現代の多重電子制御車においては無視できないリスクです。
注意点:低温環境での性能低下

リチウムバッテリーは低温時に性能が大きく低下する特性があります。今回の測定は常温環境下でのものです。冬季・寒冷地では結果が異なる可能性があり、この点は追加検証が必要です。

05 まとめ

今回の実測データから、以下のことが明らかになりました。

  • リチウムバッテリーはクランキング時の電圧降下が鉛バッテリーより約1.4V小さく、始動性能において明確な優位性がある。
  • 鉛バッテリーで記録された7.2Vという最低電圧は、ABS・エアバッグ・ADAS等の動作限界に近く、現代の多重電子制御車においてリスク要因となりえる。
  • 鉛バッテリーはクランキング後も11.4Vに留まる時間帯があり、エンジン始動後もしばらく電装系に不安定な電圧を供給し続ける。リチウムバッテリーはクランキング直後に13.6Vへ即時回復し、この問題がない。
  • ISO 16750-2の規格上では「合格」であっても、部品単体試験と実車でのシステム全体の安全性は別問題であり、評価の空白が存在する。
  • CCA評価では見えない「クランキング時の電圧降下波形」を可視化することで、バッテリー性能の新たな評価軸を提示できる。
  • リチウムバッテリーは現代の多重ECU車における電圧安定性という観点で、構造的な優位性を持つ可能性がある。
今後の課題 低温環境下での同一測定、クランキング後のBMSノイズが電装品に与える影響の検証、そして複数車種・複数バッテリー個体での再現性確認が今後の課題です。

GR86のリチウムバッテリーは軽量化だけじゃない。走りで選ぶ2つの選択。

サーキット用とストリート用の選び方

スポーツカーの軽量化というと、
ホイールやマフラーを思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし実は、バッテリー交換も非常に効果の大きい軽量化ポイントの一つです。

特に Toyota GR86 (ZN8)
フロントオーバーハングにバッテリーが搭載されているため、
軽量化の効果を体感しやすい車でもあります。

ただし、GR86のリチウムバッテリー選びは
「軽ければ良い」という単純な話ではありません。

走行スタイルによって

  • 軽量モデル
  • 容量モデル

という選択があります。

GR86の純正バッテリー

GR86の純正バッテリーは

55D23RサイズとしてはD23クラスで、重量はおよそ約13kgあります。

リチウムバッテリーに交換すると?

EVOTECリチウムバッテリーの場合

モデル(EVOTEC)重量
EV-45B19R2 (サーキット用)約4kg
EV-70D23R2 (一般街乗り)約6kg

純正と比較すると最大 約9kgの軽量化になります。

フロント荷重が変わる

GR86はフロントオーバーハングにバッテリーがあります。

この位置の重量が軽くなると

  • フロント荷重低減
  • 回頭性向上
  • ステアリング応答向上

といった変化が起きます。特にサーキット走行ではこの違いを体感する人も少なくありません。

EPS(電動パワーステアリング)と電圧

GR86はEPS(電動パワーステアリング)を採用しています。

電動パワステはモーターでアシストを行うため、電源電圧の影響を受けやすい装置です。

ステアリング操作時には瞬間的に40〜80A程度の電流が流れることもあります。

バッテリー内部抵抗が高い場合、この電流で電圧が落ちることがあります。

EVOTECリチウムバッテリーは

内部抵抗(DCR)が低いため

  • 電圧降下が小さい
  • 電圧回復が速い

という特徴があります。結果としてEPSの動作電圧が安定しやすいというメリットがあります。

鉛バッテリー内部抵抗値:8.69mΩ
EV-70D23R2の内部抵抗値:3.72mΩ

GR86の可変オルタネーター

GR86は従来の車のように常に14Vで充電しているわけではありません。

燃費向上のため可変オルタネーター制御が採用されています。

例えば

状態電圧
通常走行12.3〜12.8V
減速時14V以上

つまり減速時に積極的に充電する制御になっています。

リチウムバッテリーとエラーの話

最近よく聞くのが「リチウムバッテリーにするとエラーが出るのでは?」という話です。

実際にネット上では

  • P0560
  • P1C00

などの電圧関連エラーの話が出てくることがあります。

これは

  • ECUが電圧挙動を監視している
  • 鉛バッテリーとリチウムバッテリーで電圧回復特性が違う

といった理由で起きるケースがあります。今回、GR86にEV-45B19R2(サーキット走行モデル)リチウムバッテリーを交換する際にはOBDポートにバックアップ電源を接続して交換しました。

その結果

エラーコードは一切発生しませんでした。

バックアップ電源を使用することで

  • ECUメモリー保持
  • 学習値保持

ができるため、
エラーを防げた可能性があります。

リチウムバッテリー選択の基準

サーキット向けモデル

EV-45B19R2

軽量化を重視するならこちら。

特徴

  • 最大軽量化
  • 約9kgのフロント軽量化
  • レスポンス向上

サーキット走行やスポーツ走行を楽しむGR86にはこの軽量モデルが最適です。

ストリート向けモデル

EV-70D23R2

街乗り中心のGR86には容量モデルという選択もあります。

特徴

  • 大容量 70Ah
  • 安定した電圧
  • 余裕のある電力供給

電装品が多い車両や日常使用が中心の方にはこちらが安心です。

総括

GR86のリチウムバッテリーは軽量化パーツでもあり電源チューニングでもあります。

走行スタイルによって

  • サーキット向け軽量モデル
  • ストリート向け容量モデル

という選択があります。軽さだけではなく使い方に合わせて選ぶことが重要です。

オルタネーター時代は終わった⁉DC-DC制御車という新常識

———————————-充電方式の進化が、バッテリー選びを変える—————————-

VOLVO XC60 2023 PHEV T6にEVOTECリチウムバッテリーを搭載。

最近の車は、昔と同じように充電していません。

「エンジンが回れば14.4Vで充電される」
そんな常識は、すでに過去のものになりつつあります。

ハイブリッド車やPHEV、EVの普及により、
車の充電方式は オルタネーター中心からDC-DC制御へ 移行しています。

では、なぜDC-DC方式が増えているのでしょうか。

なぜDC-DC制御が増えたのか⁉

1. 燃費規制の強化

エンジンで発電するオルタネーターは、常にエンジンへ負荷をかけます。
燃費・CO₂規制が厳しくなる中、1%の効率改善が重要になりました。

DC-DC方式なら、
必要な時だけ発電し、無駄なエネルギー消費を抑えられます。

2. 回生エネルギーの活用

ハイブリッドやEVでは、減速時に発電した電力を高電圧バッテリーへ蓄えます。

その電力をDC-DCで12Vに変換すればよく、
エンジン直結の発電機は不要になります。

3. エンジンが止まる時間が増えた

アイドリングストップ、EV走行、モーター主体走行。

エンジンが止まる車に、
エンジン依存の発電方式は合理的ではありません。

*電動化された多くの車両で採用。Tesla Model3採用。日本車でも、Toyota Prius、Toyota RAV4 PHV、Nissan Leaf、Mitsubishi Outlander PHEVが採用している。

DC-DC制御車の電圧挙動

DC-DC制御車では、

  • 12.3V
  • 13.0V
  • 14.8V

のように電圧が状況に応じて変化します。

常時14.4Vで満充電されるわけではありません。

これは燃費優先のSOC制御です。

つまり、

バッテリーは「常に満充電されない」前提になっている

ここが大きなポイントです。

バッテリーに何が求められるのか!!

従来は

  • 容量
  • CCA
  • 満充電前提設計

が基準でした。

しかしDC-DC制御車では、

  • 短時間での受電性能
  • 電圧変動への追従性
  • 低内部抵抗(低DCR)

がより重要になります。

なぜなら、

電圧が上がった瞬間にどれだけ電流を受け取れるか
が性能差になるからです。

重量は16.2kg減量。

1年2か月ほどのVOLVO純正AGMバッテリーの健康状態                   65%(-35%) CCA実測:690A(表記850A)                     やはり、充電されにくいシステムはバッテリー劣化のスピード早い。

EVOTECという選択!!

TECという選択肢!!

EVOTECリチウムバッテリーは、
低DCR設計を重視しています。

内部抵抗が低いということは、

  • 瞬時受電に強い
  • 電圧降下が少ない
  • 電装安定性が高い

という特性につながります。

DC-DC制御が主流になりつつある今、
低DCRという設計思想は、一つの有効な選択肢になり得ます。

もちろん、車種との適合や制御との相性は重要です。

しかし、

充電方式が変われば、
バッテリー選びの基準も変わる。

それは間違いありません。

種類​DCR目安​
鉛バッテリー(一般)​5~10mΩ​
鉛バッテリー(高CCAタイプ)​3~5mΩ​
リチウムバッテリー(一般)​8~15mΩ​
リチウムバッテリー(高出力設計)​3~5mΩ​
リチウムバッテリー(クランキング用に特化)​2~4mΩ​
EVOTECリチウムバッテリー​1.1±0.1Ω
*電池のみDCR値(BMSのDCR値が含まれていません

冬季休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。
弊社では、誠に勝手ながら下記日程を冬季休業とさせていただきます。

■冬季休業期間
2024年12月27日(土) ~2025年01月05日(月)

尚、今年受注受付日は12月25日迄となります。以降受注頂いた商品や休業期間中にいただいたお問合せについては、営業開始日以降に順次回答させていただきます。
皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。

株式会社エヴォルテックジャパン

新EVOTECバッテリーの利点と進化

クランキングバッテリーをリチウムバッテリーに置き換える、そのメリットはお約束の軽量化なのですが、その他にメリットはないのか?またデメリットは!?という事で、メリットとデメリットを考えてみました。

         メリットデメリット
軽量化。鉛バッテリーと比べると1/3~1/5へと軽量化できる。低温始動性が悪い。主にリン酸鉄というマテリアルを使用。0℃以下で電圧降下。
高出力・高クランキング性能 瞬間的に大電流を供給できる。コスト高い。鉛に比べて3~5倍程。
長寿命 充放電サイクルは鉛バッテリーの3倍から10倍。過充電・過放電で劣化や発火リスクがある。品質差が大きい。
自己放電が少ない。オルタネーターの電圧特性がリチウムバッテリーに向かない車両がある。
電圧安定性が高い。鉛バッテリーと比較すると容量が小さくなる傾向。電力不足気味になる場合がある。
内部抵抗が少ない。オルタネーター負荷が少なくなる。燃費が良くなるかも!?低温での充電制限がある。

デメリットから考えるリチウムバッテリーの課題

車両搭載の観点から考察すると、大きな課題は、低温使用時の性能低下と車両の充電制御(鉛バッテリーを想定)がリチウムバッテリーとの相性が悪い場合があるという事です。低温時の性能の低下は、クランキング用のリチウムバッテリー正極材に使用されるマテリアルであるリン酸鉄の特性によるものです。この極材を使用する理由は、オルタネーターの充電電圧範囲とマッチングする充電電圧範囲が広い所にあります。この事から低温時の性能低下があってもこのマテリアルをクランキングバッテリーに採用せざるおえないのです。

もう一つの課題である車両の充電制御との相性については、鉛バッテリーと比較すると何倍もの高コストとなるリチウムバッテリーは、そのコストを少なくするため、容量が小さくなる傾向にあります。そうしますと鉛バッテリー用充電特性がリチウムバッテリーを直ぐに満充電とし、過充電傾向に導いてしまいます。また、エンジンから電装品で大きい電力を使用するようになる近年車両には、リチウムバッテリーの小さい容量では電力不足となり、安定した電圧を供給する事が難しい傾向にあります。

新EVOTEC クランキングバッテリー弱点改善!!

デメリットEVOTEC新バッテリーの改善策
低温時の性能低下。リン酸鉄にプラスしてナトリウムイオンマテリアルも採用。ナトリウムイオンの特性は、低温時における性能低下が無い点にあります。ー20℃~60℃の広い温度域で性能を発揮します。
高コストから容量不足による不安定傾向。これもまたナトリウムイオンマテリアルが作用します。地殻中において多い元素であるナトリウムは採掘コストが大幅に少なく、また資源が豊富な事からコスト低くなります。この事から、新EVOTECバッテリーは、大きな容量でもコストを低く設定する事が可能となりました。安定した電力供給を可能としました。

電池の形で異なる特徴

リチウム電池には同じマテリアルであっても、異なる形状のものがあります。形状が異なる事で何が違うのか!?深堀してみようと思います。

放熱効率の良い円筒型電池

これは弊社の新しいバッテリー ELF2460に採用されている円筒型電池。円筒型は固い金属製の外殻を用い衝撃の強い構造になっています。また放熱性も高く、ハイレート放電も可能。しかし、スペースの自由度が低く大きなスペースが必要となります。高い負荷にも対応、コンスタントに180Aの放電電流値にも対応。3C放電可能

画像:弊社ELF2460 24V60Ah

高いエネルギー密度を保持するも、放熱効率が低い角柱型セル。

高いエネルギー密度と四角い形状の為、エネルギー密度の高いバッテリーを作る事ができる。しかし、電池を組み合わせる事で、放熱性が低くなり、円筒型の電池に比べた場合、
ハイレート放電使用には向かない。コンスタント放電電流値50A。

画像:他社バッテリー 24V50Ah

電池のスペース自由度が高く、狭所への電池接地に向いている。ハイレート放電で膨張する可能性があり、BMSでの高度管理が必要なパウチセル。

薄い電池の為、狭い場所などで使用が可能。しかし、外力から弱く、電池内に熱がたまりやすく、膨張する危険性が高い電池です。BMSで高度管理が必要な電池。ハイレート放電には向かない。BMSの性能で耐放電電流値が決まる。

画像:他社バッテリー 12V100Ah

電池形状別比較表

機能円筒型角形パウチ型
形状の自由度低い高い高い
エネルギー密度低い高い高い
放熱性高い低い低い
耐放電電流値高い低い低い
耐久性高い中間低い
コスト高い中間低い

一概にリフェ、三元素と言っても、電池形状で異なる特徴を持っています。狭所に向く電池、大きい電力を必要とする電源に向いている電池、大きな容量を必要とする電源に使用する電池と、適材適所の電池選択が求められます。電池形状で大きな特徴の違いがあります。電池のマテリアルばかりに注目が集まりますが、電池の形状でも大きな違いがある事は念頭に置いておいてください。

EVOTEC新型LiFePO4 24VバッテリーBMSを個々に調整と確認。無限並列可能という機能は、よくある4台まで並列可能と言っている並列可能とは異なる。台数を限定する並列可能は、個々のバッテリー毎の充電が必要で、異なる容量のバッテリーは並列出来ず、また、新旧のバッテリーも並列出来ない。EVOTEC無限並列可能機能は、並列のまま充電可能で、容量違い、新旧異なるバッテリーも並列可能です!

EVOTEC新型LiFePO4 24VバッテリーBMSを個々に調整と確認。無限並列可能という機能は、よくある4台まで並列可能と言っている並列可能とは異なる。台数を限定する並列可能は、個々のバッテリー毎の充電が必要で、異なる容量のバッテリーは並列出来ず、また、新旧のバッテリーも並列出来ない。EVOTEC無限並列可能機能は、並列のまま充電可能で、容量違い、新旧異なるバッテリーも並列可能です!

EVOTEC 新バッテリー 発売開始

弊社では、ディープサイクルバッテリーに使用する電池は主にNMC(三元素)電池を採用してきました。しかし、昨今の情勢からLifePO4(リン酸鉄)の電池価格下落がすさまじく、価格差が大きくなってきました。

出典:ブルームバーグNEF

上記の記事にあるように、LiFePO4(リン酸鉄)の技術元の中国はEV市場の成長の鈍化に加え、過剰生産の影響で価格の下落が起こっているようです。

どんな電池を採用するか!? LiFePO4(リン酸鉄)種類

そこで、弊社ではその価格が下がっているリン酸鉄を採用して、新たなディープサイクルバッテリーを作りました。リン酸鉄リチウム電池は、体積エネルギーが大きくない為、グループ31サイズのケースにバッテリーを収めようとしても、大きな電力を確保できませんでした。36Vで容量を計算しても、40Ahぐらいのバッテリーとなってしまいます。しかし、リン酸鉄電池の中でもエネルギーの大きな電池を採用する事で、36V60Ahのバッテリーをグループ31のケースに収める事が出来ました。

メリットデメリット
パウチ型電池軽量
隙間なく配置できる(省スペース)
膨張リスクが高い
大電流の耐久性が低い
円筒型電池高い耐久性
熱に対する安定性が高い
重量が重い
大きいスペースが必要
角型電池隙間なく配置できる(省スペース)
組電池の設計が容易
放熱性が低い

パウチ型の電池の採用は避けたいという考えが当初からありました。パウチ型のセルはある程度の電力を必要とする電源に利用するには向いません。そこで、この3種類のバッテリーは、円筒型電池と角型電池を採用する事にしました。

新技術の投入

1,新機能「ParaScope」について

この監視機能は、例えば並列使用を続けてバッテリー電圧に高低差が発生し、バッテリー間で強制充電が開始され、故障する可能性ございます。そこで、電流値をBMSが察知し、5Aの電流値に制限します。この制限を3分間維持し、その後解除しますが、まだ大きな電流値が確認される場合は、さらに3分間の制限を維持し、電流値の制限を繰り返し、バッテリー間の電圧バランスを整えます。この機能により、同マテリアルの同電圧バッテリーであれば容量が異なるバッテリーも並列で使用できるようになります。また、並列で使用していたバッテリーの内1個が故障し、新たなバッテリーに交換する際、通常は新旧のバッテリーを並列で使用頂く事は出来ませんが、その新旧バッテリーの並列使用も可能となります。

2,新機能「VoltScope」について

正極材のマテリアルによって制御開始電圧は異なりますが、規定の電圧時にバッテリーブロック間の電圧高低差「50mv」を超えた時、強制的にブロック間電圧の調整を自動で行います。最大で2Aの電流値で調整します。この機能で、ブロック毎のバッテリー電圧が細かくチェックされ、電圧補正を行う事でバッテリー寿命が数段長くなります。

伊藤 巧プロのアメリカバスマスターエリート使用バッテリーに採用!!

伊藤 巧プロがアメリカで戦ってきたこの数年。バッテリーについてもいくつかのトラブルを抱えて戦った来たようです。EVOTECのバッテリーはアメリカでの活動の中で制限が有ったことなどで、使用する事は無かったのですが、来期シーズンからアメリカでもEVOTECのバッテリーを採用する事になりました。伊藤プロの最大のバッテリー問題点はエレキのバッテリー容量不足という事です。その為、リチウムバッテリー60Ah×2個を並列にして使用してきたのですが、1年で壊れてしまうそうです。

リチウムバッテリー並列使用の難しさ!!

昨今リチウムバッテリーの並列使用可能とうたっているバッテリーが出てきました。しかし、よく説明書を読み込むと、数制限は元より、充電は並列のままでは無く、個々で必ず行う事等の注意事項が明記してあります。それは、伊藤プロと一緒で必ず壊れてしまうからです。リチウムバッテリーを並列のまま充放電を繰り返すと、電圧のアンバランスを生み出します。電圧の高いバッテリーが低いバッテリーに電流を強制的に流し込んでしまいます。その影響で基板が熱傷して壊れます。また、その他のリスクも発生する可能性があります。伊藤プロもアメリカで経験した並列使用の難しさを知っているからこそ、それを回避できる新しいEVOTECバッテリーの新機能にメリット感じ、採用する選択を選んでくれたようです。

新EVOTECバッテリー発売開始

新バッテリー 仕様・価格

*2025/09時点の商品ラインナップとなります。仕様・価格等は通知なく変更される場合がございます。

*現在、IEC62619の取得申請(電池・組電池)を行っております。規格取得後、船検対応取得となります

*並列で使用される場合は、同じマテリアル、同電圧のバッテリーとなります。同電圧で容量違いのバッテリーは並列でご使用頂けます。各モデル PVS品番のみが並列対応です。

*価格には充電器は含まれていません。

新バッテリー販売開始キャンペーン

開催期間:2025/09/20~2025/10/31

*商品の発送は9月末頃からとなります。

*数量が無くなり次第終了となります。

対象商品:新EVOTEC  LiFePO4バッテリー

ELF-3660-PVS/ELF-3660/ELF-2460-PVS/ELF-2460/ELF-12210-PVS/ELF-12210

詳細:上記期間内(予定数量に達した場合は期間を短縮します。)に対象商品をご購入の方に充電器をプレゼントいたします。

(例)

*対象バッテリー1個ご購入の場合→純正充電器1個プレゼント

*対象バッテリーを2個ご購入の場合→ご希望の場合は、マルチチャジャー(36V、24V)を1台プレゼント、もしくは純正充電器2台をプレゼント