ガソリンが高騰を続けている昨今、今後の見通しはどうなるのでしょうか?そもそも何故こんなにもガソリン高騰は続くのか?要因はいろいろ考えられるようです。
1)石油産出国の減産(コロナの先行き不安)。 2)オミクロン前のコロナ一段落感により、世界経済が一気に動き石油需要が高まった。 3)世界情勢先行き不安(ウクライナ・台湾・イランなど)。
上記起因でガソリン価格が高止まりしているようです。 高止まりといっても、2022年1月末時点で、1L/170円(全国平均)というとんでもない平均価格。2020年5月時点は1L/150円(これも決して安くは無いけど…….)政府も元売りに補助金を投入(税金を下げればいいのに!!)するも焼け石に水状態で、価格が下がる予兆も無く今後どうなるのか…………….という不安感が、せめて自衛できることはやってみようという事で、プリウスHVバッテリーの診断が増えてきています。
2車種の電池診断結果から読み取れること!!
「私はハイブット車だから燃費が良いの!!」とお思いの方は多いですが、それは車載されているHVバッテリーがその性能を如何無く発揮されている事が前提となってしまいます。もしその車載されているHVバッテリーが性能を発揮していなければ、約40kgの電池ユニットですから40kgの人をいつでも同乗させて車を運転しているのと同じ、燃料を無駄使いしている事になります。
左表は2006年製造されたプリウスHVバッテリーユニット、右表は2009年製造のHVバッテリーユニットとなります。それぞれ表の一番右に記されているのは、HVユニット脱着時のそれぞれの電池電圧を測定した結果を記しています。2006年製造の電池ユニット脱着時の電圧差異(一番高い電圧の電池と一番低い電圧の差)は0.05V、2009年製造の電池ユニットの電圧差異は、これもまた0.05Vですよく、プリウス電池ユニットの検査結果として電圧結果を表示して、問題なしと判断されているケースをよく見受けられますが、本当に電圧だけで判断して良いのでしょうか………….?それは「NO」です。
それはどこで確認できるのか?それは表の1-deischarge capacityで確認できます。左表の1-deischarge capacity放電容量差異(一番大きい放電容量と一番小さい放電容量の差)は、2747mAh、1-deischarge capacity放電容量差異は709mAhという結果となっています。この放電容量の差が大きければ大きいほど電池の内部抵抗値の差が大きいという事になります。
左表と右表で1-deischarge capacity~4-deischarge capacityはそれぞれのサイクルで同じ電圧で充電を加え、放電容量を測定した結果となりますが、内部抵抗値の少ない右表は綺麗に色分けがされるのに、左表は色分けがバラバラとなっている事がわかります。これをもっとわかりやすくしたグラフが次のグラフになります。
上のグラフは、左表の充放電結果をグラフにしたもので、下のグラフは、右表の充放電をグラフにしたものです。上のグラフ(左表)は充放電のバランスがバラバラで内部抵抗値が異なる電池が多いユニットで、充電されても満充電する事は出来ず、よって放電できる電気容量も少ないとう事になります。よってチェックランプは点灯していないものの、燃費の悪いプリウスになってしまっているという事になります。
下のグラフ(右表)は1個だけ(青線)内部抵抗値のことなる電池が発生しています。しかし、この電池ぐらいで、とてもバランスの良い電池ユニットなります。この電池交換だけでより燃費の良い走行を実現できます。
電池ユニット健康を取り戻して、ガソリン高に立ち向かおう!!
おそらくこのガソリン高はまだ高止まりしそうな情勢です。最初に挙げた要因からするとまだまだこのガソリン高はまだ高止まりしそうな情勢です。政府がトリガー条項凍結解除を行ってくれるのを待ちながら、プリウス等のHV車両を乗っている方々は、電池の状態を確認し悪い状態にあるならば改善するのも、このガソリン高には有効な対応と思います。