リチウムディープサイクル SE-12750(75Ah)を、昨年バス釣り愛好家の方々に軽さ・保持電力をご指示頂き、販売させて頂いてきました。
また、その中でも貴重なご意見、要望等も頂き、誠に感謝いたします。
要望1 エレキモーターを前後に装着し、1台のバッテリーで動かしたい。
要望2 バスボートのエンジンクランキング用(魚探等も装着)の容量の大きいバッテリーがほしい。
要望3 エレキモーターでは無く、多目的のモーター使用で大きい電力を取り出せるバッテリーがほしい。
頂いたご要望で多かったのが、上記3点になります。
そこで、まず要望1と3をクリアすべく、製作にかかりました。
電池はSE-12750の数を増やし容量アップ。
バッテリーの頭脳となるBMSを変更。3C放電まで可能し、300Aの使用電流値使用で安全装置が作動するように。
*1C=公称容量値(SE-121000=100A/SE-12750=75A)を一定に放電して、1時間で放電終了となる事を言う。SE-121000の場合は300Aは3Cとなります。
容量アップは、SE-12750の75Aのリチウム容量に不安があるからではございません。
75Ahで1日の釣行には問題ない容量だと思っています。
SE-12750は70A以上の電流値を取り出そうとした時、安全装置が働きます。これは、1C(75A)の放電電流以下に抑える為です。より以上の電流値を取りだす事も可能です。しかし、リチウム電池の弱点は多くの電力を一気に取り出すことには向いていません。
リチウム電池から多くの電力を取り出そうとすると、長い充放電サイクルは短くなってしまいます。そこは、鉛バッテリーにかないません。鉛バッテリーは、一定の時間内であれば6C放電も可能です。バッテリー容量が100Ahならば、600Aの放電も可能という事です。
そこで、今回のSE-121000を100Ahした理由ですが、2機のエレキモーターを同時に1個のバッテリーで負荷をあまりかけず動かしたいという考えからです。
エレキモーター使用電流値は最大50A弱です。2台なので100A弱となります。
これで、リチウムバッテリーの長い放電サイクルを維持したまま、2台のエレキモーターに使用できる事を目論見、開発したという訳です。
また、SE121000の最大放電電流値を3C(300A)まで引っ張った理由は、より多くの電流値を必要とする、船舶のバウスラスターモーターに使用することも考えての事です。
重さは10kgとSE-12750よりは4kg弱ほど重くなりましたが、リチウムバッテリーの容量100Ahは、使っても使っても減らないなぁ~という感覚になると思いますよ。
これからいろいろ器材に設置して行きます。楽しみにしてください。
また、要望2のバスボートエンジンクランキング用(魚探作動にも併用)バッテリーは、もう少しお持ちください。オンボートチャージャー使用を想定としたときの、ちょっとした問題点のクリアを目指しています。少々お待ちください。