贅沢!!魚探用超大容量バッテリーテスト開始

魚探用大容量バッテリーSE151800

近年リリースされる魚探等の電動器具は、消費電力が大きくなっているために、電源供給側でもあるバッテリーには大きな負荷がかかるようになってきています。弊社現行品の魚探用バッテリーSE151000(15V100Ah)でも、容量不足を心配される方が増えて、お問い合わせも多くなってきています。

大容量電池に対応するためにオリジナルケースを制作

大容量電池に対応するために設計された新ケースに搭載しています。これは、弊社のSE36700(36V70A)、SE24900(24V90A)にも採用しているケースですが、バッテリー内の配線の取り回し、BMSの接続位置、充放電時の電池熱の放熱等の地味ですが、バッテリーをより長く使用してもらう為に工夫を加えたケースとなっています。

15V大容量のメリット

15Vバッテリーの電圧範囲は12V~16.8Vです。ほとんどの魚探作動電圧内の為、電圧を気にせずご使用いただけます。また12Vよりも電圧が高いため、消費される電流値を下げられる為に、12Vバッテリーの同容量よりも、より長くご使用いただけます。また、なんと言っても軽いです。15V180Ahで「15.8kg」です。また、大きな電力を保持するバッテリーですので、数台の魚探を接続してご使用いただいても、全然容量が減らず「深放電」状態にならないので、電池負荷が少なく済みます。毎回の充電もいらなく、続けてご使用いただけると思います。

発売は未定ですが、発売を念頭に置いてテストを開始します。

新ケース 防水機能と難燃性向上 

EVOTECオリジナル新ケース

2022年9月1日から価格変更に伴い、SE36700とSE24900のケースをオリジナル設計のバッテリーケースへと変更となりました。今までの防水機能に加え、難燃性試験UL94 V-0規格を取得しました。

防水規格 IPX6取得

前ケースより引き続き防水規格 IPX6を取得。結構強い水圧をかけてテストしています。これにより防雨に対しても防水機能を発揮します。

IP規格テスト機関
IPコード保護のレベル
IPX0保護なし
IPX1鉛直に落ちてくる水滴から保護
IPX2角度15度以内で落下する水滴から保護
IPX3角度60度以内の雨などの散水から保護
IPX4あらゆる角度からの散水から保護
IPX5全方位からの噴水から保護
IPX6全方位からの強い暴噴水から保護
IPX7ある程度の水に浸しても影響がないように保護
IPX8潜水状態の中で影響がないように保護
IP規格一覧

難燃性規格 UL94 V-0を取得

UL規格はアメリカの認証機関が制定する製品安全規格です。
製品の機能や安全性を証明を目的としています。
その中でUL94というのは、プラスチック材料の難燃性を表す尺度で、材料の燃えにくさの規格です。

(優)5V-A>5V-B>V-0>V-1>V-2>HB(劣)

UL94 V-0規格テストパス証明書

UL94 V-0は、試験片を垂直に保持し、下端に10秒間接炎します。 10回の燃焼を繰り返し、炎を離した後、燃焼を停止するのに必要な時間の合計を算出します。 総燃焼時間が50秒未満で、燃焼滴下物が発生しない場合、その材料はUL94V-0として分類できます。

家電製品で難燃性の材料を使用する場合、V-0 以上が望ましいとされています。
また、ABS樹脂の難燃性の基準としては V-0 / V-2 / HB が一般的に用いられています。弊社の新ケースはUL94 V-0となります。

SE24900は新た国際安全基準 IEC62619を取得

SE36700に加え、SE24900とSE24600も国際安全規格 IEC62619を取得しました。

夏季休業のお知らせ

2022年8月11日(木)~8月16日(火)まで
上記の期間休業とさせていただきます。
ご不便をお掛けしますが、何卒ご了承の程お願い申し上げます。

尚、休業中に頂きましたご注文、ご依頼等は8月17日より順次開始させて頂きます。

弊社3年保証の内容 1例の紹介 SE121000保証修理

3年ほど使用した12V100Ahバッテリーの不具合

弊社SE-121000を3年ほど使用されたユーザー様から、充電しても直ぐにストップしてしまうとご連絡を頂き、バッテリーを検査する事になりました。このバッテリーは弊社の12Vバッテリーで容量は100Ahです。このバッテリーは3ブロックに分かれています。このブロックごとの検査が必要です。1ブロックが4,2V(最大)100Ahを3つに分けてそれぞれ計測器で測定しました。

ブロック毎の状況を把握

ブロック1ブロック2ブロック3
89.2Ah96.8Ah91.2Ah
それぞれのブロック容量

それぞれの容量測定は上記の通りです。ブロック1とブロック3に若干元気が無い電池が存在するようです。その電池がブロック全体の電池容量の足かせとなっています。その電池を探し出すことが必要です。

電池ブロック放電時状況予想

この状況で放電を開始すると、ブロック1がいち早く過放電安全装置作動電圧に達し、バッテリーがストップします。

電池ブロック充電時状況予想

今度は充電です。上記の放電(青い)状況から充電を開始すると、ブロック2がいち早く、今度は過充電保護装置作動電圧に達し、充電がストップしてしまいます。

内部抵抗値が上がった電池を見つけ出す!!

電池を1本1本測定器で調べます。1ブロック40本の電池で構成。合計で80本の電池を測定します。

ブロック1
ブロック2

これがブロック1とブロック2を測定した結果です。それぞれ放電時に急激に放物線が下がっている線があるのが分かりますでしょうか?この電池が特に良くありません。このように電池を1本ずつ測定する事で、弱っている電池を探し出すことが出来ます。

バランスの悪い電池を取り除き、この電池ブロックに合っている電池装着

バランスの悪い電池を取り除きますが、その代わりの電池を組み込まなければなりません。しかし、新品の電池を組み込めば良いというものではありません。この充放電曲線に合っている電池を探し出し、組み込まなければいけません。

ブロック1ブロック2ブロック3
97.8Ah96.8Ah97.5Ah
リプレイス後のブロック毎容量
リプレイス後の容量バランス

リプレイス後の電池バランスは上記の通り、このリプレイスされた電池はどれぐらいの容量を抽出できるのでしょうか?

電池を高負荷テストを行いながら、バッテリーの容量を測定。

リプレイス電池は電池の状況を把握する事が大事です。高負荷をかけて、弱ってきている電池はこの高負荷に耐え切れず、容量抽出の新たな足かせとなります。これを見逃すと、同じ状況に再度なってしまう可能性が大となります。80Aの消費電流値を設定し、放電し続けます。80Aの放電電流値を1時間以上放電し続けるテストの開始です。

80A放電の高負荷テスト

修理終了

バッテリーは97Ah以上の容量を保持するようになりました。リチウムバッテリーの特性と知識で、皆様になるべく長く、安全にリチウムバッテリーを御使用頂けるよう、努力を続けます。

新たにリチウム蓄電池世界安全規格 IEC62619を取得!!SE36700(36V70Ah)に加えSE24900(24V90Ah)とSE24600(24V60Ah)が新たに取得!!

弊社36Vバッテリーが日本初小型船舶船検承認された時の条件は、IEC62619というリチウム蓄電池の安全性を求める規格認証を小型船舶検査機構様に求められていました。この規格はそれまでのリチウム蓄電池の安全性を求める規格とは一線を画す規格となっています。なので承認されるまでに長い時間を費やしました。このIEC62619は他の安全規格と何が違うのでしょうか?

IEC62619-SE24900
IEC62619-SE24600

仕様想定が多岐にわたるようになったリチウム蓄電池!!内臓されるソフトウェアーの評価基準を追加した規格 IEC62619。

多岐、多様に使用されるようになったリチウム蓄電池。その多くの安全性を求める規格では、熱試験、通電試験、機械試験など電池の外部から受ける影響を想定した試験のみでした。そこで、今の蓄電池の心臓とも言えるソフトウェアー(BMS)の評価試験を加えたのがIEC62619となります。その他17種類の検査も求められています。

現在、小型船舶船検に求められるバッテリー評価基準の宣言、規格種類

◆UN38.3 リチウム電池の国際輸送に際し、求められる安全規格。スタンダードな規格です。しかし、法的拘束力はもちません。自己宣言となるものです。(現在の日本の小型船舶検査機構で使用条件が限定されて船検が通るバッテリーには求められる条件となっています。)

◆IEC62133-2 12項目の検査基準が設けられています。過充電、過熱、衝撃等のやはり外部要因からの耐久性を求められる検査が基準です。

より高い安全性検査を通過して承認を受けるEVOTECバッテリー

IEC Specification

上述の通り、より高い安全性を求める規格を取得ているEVOTECバッテリー。弊社が販売を開始して数年が経過しました。他社からも数多くのリチウムバッテリーが販売されるようになってきて、世間にもリチウムバッテリーが認知されるようになってきました。その多くのリチウムバッテリーとは一線を画す高い認証を取得し、高性能、安全性の高いリチウムバッテリーをご提供していきたいと考えております。

充電器の重要性 – AC100Vという低電圧 日本-

皆さんんが電化製品をご使用する場合に繋ぐAC電源、その主に使用する電源電圧は日本の場合は主に単相100Vとなります。この単相100Vという交流電源の電圧は高いのでしょうか?他の国々はどのような電源電圧となっているのでしょうか?

単相電圧(主)周波数
日本 単相 100V50/60Hz
アメリカ単相 115V60Hz
韓国単相 220V60Hz
中国単相 220V50Hz
台湾単相 110V60Hz
ドイツ単相 230V50Hz
イギリス単相 230V50Hz
国及び都市で上記以外の電圧が使用されている場合があります。

日本のAC電源は何故 単相100V!?、異なる周波数は何故なのか?

日本が電気を本格的に使用始めた時は、関西がアメリカ製の発電所110V/60Hzで関東がドイツ製の発電所100V/50Hzだったらしい。当時は電気使用=電球点灯だったことから、高い電圧では無く、低い電圧の方が好都合だったとの事。それから時は流れいろいろな電化製品が世の中を席巻する中、諸外国はどんどん電圧を高くし電化製品に対応していく。しかし日本はそのままの100Vで変化なく今に至っている。周波数も昔のままで、静岡県のとある地域で東西に分かれて周波数も異なるままになっています。

100V電源のデメリット!!デメリットでしかない低電圧

100Vという電圧で、他の国からみても電圧が低いから安全という訳ではございません。むしろデメリットでしかないのです。小さい電力が動力の機器使用であれば、あまり関係の無い低電圧電源ですが、電気ポットやドライヤー、電子レンジやリチウムバッテリー用充電器のような300W以上の電力が必要な機器使用時は大きなデメリットとなります。例えば1000Wの電力が必要とする機器の場合、日本の100V電源の場合は、電流10Aとなります。しかし、220Vの中国や韓国の場合は、4.5Aほどとなります。電流値が半分以下となるのです。「送電損失は電流の2乗に比例する」と言われています。電流値を小さくすることで、送電損失(抵抗)を少なくできるのです。

リチウムバッテリー用充電器に及ぼす影響

弊社のリチウムバッテリー用充電器は、12V用で250W、24Vや36V充電器では450W程の電力を必要とします。100V電源で使用しますので3~5Aの電流値が必要となります。ある程度の電流値が必要な場合、抵抗値も上がってきます。部品構成が多い充電器の場合は、その抵抗値が熱となって表れてきます。電源元の電圧の低い日本の場合は、充電器構成部品に対する負荷が大きくなってしまいます。

日本仕様充電器開発の高い壁

海外の充電器メーカーに日本向けに開発を依頼しても首を縦に振ってくれません。何故でしょう?それは前述したとおり、100Vという低電圧による充電器の部品損傷を危惧している事は明白で、弊社では台湾の充電器メーカーに依頼しましたが、台湾では110Vと日本以外の国と比べても低いAC電源電圧となっている為、デメリットを百も承知なのです。そこで自国台湾よりも低い電圧の日本に限られた台数の充電器を開発するよりも、EU(欧州連合)のほとんど統一された230Vの高電圧で安定電流、また多くの人口用に開発した方がメリット大となります。

日本独自の電気用品安全法(PSE 特定電気用品)の高い壁

海外の充電器メーカーが開発に難色を示すもう一つの大きな理由は、日本独自の電気用品安全法に沿っての開発を依頼したからです。直流電源装置となるリチウム用充電器は、特定電気用品にあたります。特定電気用品となる充電器の場合は、基準適合確認+適合性検査を行わなければなりません。そこで多くの海外充電器メーカーは日本向けの開発はコストがかかる為(日本の低電圧配電を配慮しなければいけない)前向きにはなりません。

PSE電気安全法の流れ 経済産業省HPから抜粋

特定電気用品の充電器は基準適合確認を行わなければいけません。輸入充電器の場合は、IEC等の国際規格基準をベースとして、日本独自の配電事情を踏まえたデビエーションが付加した別表第十二に規定されている内容を満たさなければいけません。日本独自の配電事情とは、100Vの低電圧と地域による周波数の違いが加味されている事は間違いございません。

基準の適合確認を行った後、今度は部品構成の適合性検査が義務付けされています。適合性検査では、日本に認められた検査機関で検査を行われなければいけません。選択する検査機関によっては、生産工場がある国や地域に検査員を派遣しなければいけない為、大きなコストとなります。

弊社のPSEへの取り組みについて

日本のPSE(電気安全法)には、特定電気用品以外の電気用品と特定電気用品と2つに分かれます。特定電気用品以外の電気用品にあたるリチウムイオンバッテリーは、基準適合確認を義務付け、特定電気用品にあたる充電器に関しては、基準適合確認+適合性検査が義務付けられています。弊社ではリチウム電池等のエネルギーソリューションを担う、合同会社エンヴィジョン様協力を得て検査、確認を実施しております。

特定電気用品以外の電気用品 基準適合確認証明書


特定電気用品 適合性検査

適合性検査実施検査機関ETC(日本国認定)

特定電気用品適合性検査証明

PSE(電気安全法)に各販売会社の取り組みについて

WEBでの販売を含め多岐にわたるチャネルでリチウムバッテリーが数多く販売されてきています。多くのメーカーが販売されてその分情報も多くなってきています。多分ユーザーの方々も何を主眼としてリチウムバッテリーを購入選択にすれば良いのか悩まれると思います。一つ参考までに挙げさせていただきます。

今回のブログで100V電源で使用する充電器のリスクをお話しさせて頂きました。そのリスクを回避するには低電圧の使用を前提としたPSE適合性検査を受けている充電器の選択しかありません。

有名通販サイト 充電器商品説明

この通販商品の充電器はPSE特定電気用品の適合性検査を受けているのでしょうか?答えはNOです。おそらく受けていない。もしくはPSE承知していない事が明白です。PSEは認証してもらうわけではないのです。認証と明記している時点でPSEを知らないという事なのです。基準適合確認、適合性検査も全て自ら準備し、国が認めた検査会社に依頼し、検査証明を保管し、販売時の検査も保管する事なのです。経済産業省に認証されるものではありません。

船検対応バッテリーの詳細 ~続き~

弊社が船検対応として承認をされた「SE36700Ver2」、承認を受けるにはIEC62619:2017という移動体使用リチウム電池バッテリーの安全性を求める承認が必要という高い壁がありました。弊社ではこの規格の承認を受けtる為、かなり長い時間を要し取得しこの規格の認証をSE36700Ver2で受けました。但しその後に船検条件認証!?となるものが設定されたらしく、弊社ではその本意を小型船舶検査機構様にお伺いしました。

条件承認!?というあいまいな文言の意味。

小型船舶検査機構様によると、弊社がSE36700Ver2でIEC62619を取得し、日本初リチウムバッテリー船検対応を発表した後、問い合わせが殺到したという事らしい。それと同時に、小型船舶検査機構内でも委員会を設置し、今までしっかりとした蓄電池の承認制度、認証制度が確立していなかった事から、幾つかの方向性を決めたという事でした。

今回の条件承認について

今回のこの決定では、「承認」や「認証」という表現は避けてほしいという注文を頂きました。確かに弊社でもSE36700Ver2(36Vバッテリー)以外のバッテリーをこの条件認証取得の為、小型船舶検査機構に資料を提出しましたが、求められた書類は、商品それぞれのUN38.3認証書類とバッテリーそれぞれの電圧・容量等のみでした。UN38.3という規格は別にリチウムバッテリーの安全性をテストする内容ではありません。航空機や船舶で輸送する際の安全性をメーカーが独自に承認会社等に評価検査を行い、そのレポートを取得・管理する物です。リチウムバッテリーを販売するメーカーとしては初期の初期段階の評価検査です。弊社がSE36700Ver2で取得した、国際安全規格 IEC62619:2017とは比べ物にならない簡単な評価検査となります。何故このような簡単な評価を基準にしたのかという本意は分かりませんが、前述したとおり、「承認」・「認証」という文言は控えてほしいという事や、充電は船外で行う事、エレキや魚探以外には使用を認めないという事から、使用する側(ユーザー様)に責任と行動を求めている内容だという事は明白です。今回の条件付きで認められるバッテリーについては、「使用可能なものとしての確認できるバッテリー」という文言らしいです。

今後の小型船舶によるリチウムバッテリー承認の流れ

今後の小型船舶に搭載するリチウムバッテリーには幾つかのカテゴリーを設けるようになってくる事が想定できます。(小型船舶検査機構様とのやり取りから推測される事)

カテゴリー1 充電は船外、使用する機材は限定。

カテゴリー2 充電は船内でも行える。

カテゴリー3 メインエンジンに使用する事や、メイン動力にリチウム蓄電池を使用する等多種多様な機器に電源と使用できる。

このように使用する機器の限定や船内充電の有無などで認められるバッテリーが異なってくる事が想定されます。

弊社バッテリーの船検に対応する為の今後の展望

弊社でもSE36700Ver2以外の現行ディープサイクルバッテリー全商品が「船検時に使用可能なバッテリー」となりました。但しそれはより高い安全性を認められた事とは違います。そこで、それとは別にSE36700Ver2に加え、SE24900、SE24600Ver2の2機種バッテリーのIEC62619:2017の承認取得に向けて評価検査を受けています。これはかなり高い安全性を求めている規格となります。弊社では順次この安全規格を取得し、今後増えてくるであろう上位カテゴリー対応できるバッテリーをご提供できるように準備させて頂きます。

船検対応バッテリーについての詳細

弊社が日本で初めて船検対応バッテリーとして認められてから約3か月が経過し、他社でも船検対応とうたうバッテリーが登場する等、リチウムバッテリーの使用環境に変化がみられるようになりました。そこで現状を確認するにあたり、現在の小型船舶検査機構での船検対応となるリチウムバッテリーの条件を本日(2022年5月9日)に再確認致しました。

自己申告!?に近い内容で、条件承認!!

弊社が初めて認証を受けるときの内容とは大きく変わっていました。変わった理由は条件承認という内容が加わったとの事でした。リチウムバッテリーの普及から船舶に搭載されるケースも増える中、ある程度の門戸を広げる為に「条件承認」という枠を設定したとの事でした。

「条件承認とは……..」

条件承認とは弊社が初めて船舶検査機構に問い合わせをした時(約2年弱前)は、IEC62619という世界安全基準規格が必要で、これを取得する事で初めて承認の舞台に上がれるということでした。しかし、これを取得するには検査基準から費用面までかなり難しい事とになります。

小型船舶検査機構様も現時点でIEC62619の検査証明書を提出しているのは、「エヴォルテックジャパン」のみという事でした。そこで新たに設定された条件認証とは以下の通りになるようです。バッテリーの商品写真、公称電圧、公称電力、公称容量、質量等を自己申告して小型船舶機構の承認を受けると下記の条件で船検承認バッテリーとなるようです。以前と比べて比較ならないほど、承認の壁が低くなりました。

1)エレキモーターのみに使用。 2)船舶内での充電は不可。必ず船外での充電という制限。                3)ヒルジポンプにも使用不可。このような条件で制限されるのが、「条件承認」という概要との事です。

弊社が目指すのは完全認証!!

弊社では、この門戸が広がった「条件承認」はすぐにでも承認は受けようと思います。しかし、国際安全規格IEC62619は、移動体用途を目的にリチウムバッテリーを安全に使用する必要不可欠な検査が行われています。この観点から弊社では、現在は24V90Ahと60AhのIEC62619取得に向けて検査機関にバッテリーを提出し、検査を受けています。

魚探用15Vバッテリー 50Ah 新発売!!

SE151000の容量を減らし、魚探2台~3台を想定したバッテリーを製作しました。最大で16.8Vのこのバッテリーは、多くの魚探の稼働電圧範囲である10V~18Vの範囲内で稼働できる電圧を保持する為、通常の12Vバッテリーよりも同容量を想定すると、より多くの時間を稼働できる優れものとなります。

昨今の消費全力が増えた魚探、通常の鉛バッテリーでは稼働時間を物足りなくなってきているはずです。5kgという軽量バッテリーに秘められた高電圧のパワーを実感してください。

バッテリーの軽さと長時間の稼働を実感できます!!

商品名SE-15500
作動電圧12.0V~16.8V
容量50Ah
寸法上部(蓋部分)270×175×191mm(端子含210) / 下部(底)250×185mm
重量5kg
機能過放電・過充電・温度保護機能・防水IPX6
希望小売価格¥99,800(税抜) *専用充電器セット
PSE経済産業省規定 別表第9に沿って技術基準適合検査済み
発売日2022年04月25日

弊社ディープサイクルバッテリーは全てPSE 技術適合検査済み。出荷前適合検査を実施しています。

よくリチウムバッテリー販売の有名ショッピングモール等で見られる文言「PSE承認!!」!!これは大きな間違いです。販売している側がこの文言を付けているという事は、販売側にはPSEについて理解が出来ていないと判断できます。PSEは何処かの機関に承認されるものではありません。PSEとは経済産業省が求める技術適合に合わせて生産されているかを検査機関にて適合検査を行い、出荷前に自主検査を行い出荷する。言わば生産者側の自己申告によるものです。よって適当にPSE承認や認証という文言が出てきてしまいます。

一つの判断材料として憶えておいてください。