オンボードチャージャーで充電してみました。

バスボートのバッテリー充電で数多く使用されているオンボードチャージャーですが、これを使用してリチウムバッテリーは充電できますか?とお問合せをよく頂きます。鉛バッテリー、AGMバッテリーには使用できるそうですが、リチウムバッテリーではどうなのでしょうか!?

鉛バッテリーと電圧範囲の大きな違いが無いリチウムバッテリーでテストを開始します。

弊社のエレキモーター専用の12Vバッテリー、SE-12750/SE-121000は使用できません。

そこで大排気量の車や、バスボートのエンジン始動用(エレキモーターでも使用可能)で販売しているSE-12225を使用してテスト開始です。

LiFePo4を使用してのリチウムバッテリーの場合、3.3V×4直列=13.2V(最大充電電圧14.6V)のバッテリーとなります。

鉛バッテリーは2.1V×6=12.6V(最大充電電圧は14.6V)ですので、範囲は狭いですが、最大充電電圧は変わらないので、充電は可能ではと推測されます。

充電スタートは12.4Vから、これは約80%の容量を使用した電圧です。残20%のリチウムバッテリー75Ahを充電していきます。

14時間ほど充電

12Vから13V後半までの充電スピードはかなり緩やか、それはそうですね約5.5A程で常に充電していくわけですから、14時間ほど充電時間はかかりました。結果しますとこのリチウムバッテリーでは問題なく充電は出来ました。

この充電電圧範囲であるならば問題なく使用できます。

しかし、リチウムバッテリーに良い環境下なのか!?というと一つ問題点があります。

リチウムバッテリーは、深電率が高い(容量の減少)使用方法もバッテリーにあまり良くないですが、満充電状態を長く続けるのもあまり良い使用方法ではありません。

常に満充電状態で監視してくれるオンボードチャージャーはリチウムバッテリーには過保護すぎるという事です。

頻繁に使用される場合は問題ないと思います。

エンジン始動不良原因と対策

このポルシェ911 カレラSはエンジン始動不良で入庫してきたらしい。

この依頼を受けたのは、埼玉県春日部市で主にフランス車の整備を行っている(有)アールエスウーノさんです。

フランス車だけでなく、その他輸入車の整備も数多く行っている。

そんなアールエスウーノさんに先日「エンジンの始動がとても悪く原因を究明したい」と依頼があったそうです。

バッテリーが弱っているのかなぁと思いきや、購入して1年半ぐらいとの事。

ただバッテリーの劣化はいろんな事が考えられるため、バッテリーをテスターで確認。

全くと言って問題ないバッテリー”とBOSCHの診断機のお墨付きが!

CCA、始動電圧、最低電圧全て確認しても問題なし、じゃ他に考えられる原因は?

このような始動不良は他の車での経験があるとアールエスウーノの社長さんが教えてくれた。シトロエンのC6という車にもこのようなエンジン始動不良が多いらしい。

このシトロエンC6とポルシェの共通点はと言うと………

エンジンとバッテリーの位置が離れているという事。

シトロエンC6:バッテリー位置(リア)/エンジン(フロント)

ポルシェ911カレラS(997):バッテリー位置(フロント)/エンジン(リア)

この共通点で考えられるエンジン始動不良の原因は、「アース不良」これがよくある原因らしいです。

車はボディーアースだ。ボディーを使って電気を流し、バッテリーのマイナスに電気が流れてくる。この流れが滞ると、電圧不良等によるバッテリーの充電不足や、エンジン始動不良につながってしまう。

そこでアールエスウーノさんでは、アースについては独自のノウハウをもって商品も開発されているが、それは今回割愛させて頂くがリチウムバッテリーも一役買ってくれるらしい……

これがフロント置かれているバッテリー。

2017年2月に購入されたものらしい。

この白い線で囲んだ配線が、フロントでバッテリーのマイナスからボディーに繋がれている配線。これだけです。

このオレンジのウエスが置かれている所に何かをするらしいです。

EVOTECのバイク用のバッテリーを使って……(EV-360)

EVOTECのバイク用カットオフスイッチを使って…….

放電も通常より早く進むと思われます。

フロントの鉛バッテリーはそのまま。小型リチウムバッテリーを追加するのです。

リアに小型のバイク用リチウムバッテリーを搭載し、電気の供給を後押しさせています。

これにより劇的にエンジン始動は様変わりしたと事です。

エンジン始動不良はアースが原因だったようです。このように、バッテリーとエンジンの距離が離れるとこのようなリスクが発生します。

これは、バッテリーを移設されている方にも同じようなことが言えます。

アースって本当に大事です。

因みに右の写真の白丸はカットオフスイッチです。

このシステムはフロントにある鉛バッテリーとリアに増設したバイク用リチウムバッテリーを並列で繋いでいます。

このシステムはシトロエンC6でずっとテストしており、全く問題なく使用できています。

しかし、並列で繋いでいるリスクはバッテリーの放電時に起きます。

このように容量の全然違うバッテリーを並列にしている場合。エンジンを止めているときにバッテリーは少なからず放電します。

その放電時間が長い場合、まず容量の小さいリチウムバッテリーが過放電します。過放電したリチウムバッテリーは壊れる可能性もあります。

また、過放電したリチウムバッテリーの影響で鉛バッテリーの

そこでこのバイク用カットオフスイッチを利用して、好きな便利な場所を選んでスイッチを装着。バッテリーの過放電を防ぎます。

取材協力(有)アールエスウーノ

http://rsuno.com/

バスボートのスターターバッテリーを考察

バスボート用に75Ahリチウムバッテリースターターバッテリー(エレキにも使用可能)を発売しました。

発売にあたってバスボート用では車用のバッテリーとは違い、「放電」を考えなければいけません。

それを考えて75Ahというリチウムスターターバッテリーではかなり容量の大きいバッテリーを作成しました。

それを前回ブログにさせて頂きましたが、バスボートユーザーさんから「AGM(ドライバッテリー)との違いを教えて下さい」等のAGMバッテリーとの特性の違いについてのご質問が多数ありました。

容量測定器から読み取れる特性の違いをレポートします。

そこで今回選んだAGMバッテリーは、ボートスターターバッテリーには最適な、放電させるDEEPサイクルの要素を持たせ、またスターターバッテリーとしての要素も併せ持つとされるOPTIMA(オプティマ)バッテリーのブルートップ D1400というバッテリーです。

比較対象として弊社のリチウムバッテリースターターバッテリー EV-12225を用意しました。

コンディション:新品

CCA(EN):975CCA

容量:20時間容率 75Ah/5時間容率 65Ah

サイズ:324×165×238mm

重量:27.1kg

コンディション:新品

容量:75Ah

サイズ:339×175×195

重量:10.6kg

試験内容

両方のバッテリーをCCCV放電・充電容量測量機にかけます。

この測量機にかけると容量も測定できますが、バッテリーの種類における充電・放電の特性もとても鮮明に把握できます。

検査内容

CC定電流充電(10000mA)→CV充電(14.6V)→10000mAで放電(10.8Vまで)→CC充電(10000mA)→CV充電(14.6V)という内容です。

容量について

今回の試験でまず容量に関しては、充電容量でOPTIMA 58248.4mAh(約58.2Ah)、EVOTEC 76425.3mAh(約76.4Ah)で18176.9mAh(約18.2Ah)の違いがありました。

OPTIMAバッテリーの75Ahというのは20時間容率のものです。20時間放電して10.5Vの終止電圧に達したときに取り出せる容量が75Ahということです。この場合放電電流値は3.75Aとなりますが、今回の試験は10Aで取り出しています。約3倍近い容量で放電していることになりますので、75Ahには至らなかったことが分かります。

また、今回の試験は10.8Vで止まっています。この終止電圧までは0.3V足りていません。(直近の0.3Vで約2700mAhの容量を取り出しています。)おそらく、10.5Vまで放電させていたら、58248.4+2700mAhで60.948.4mAh(60.9Ah)ぐらいの容量と想定できます。

充放電の特徴

OPTIMAの場合には14.6Vまで充電し、10000mAの放電電流でいっきに12.4V付近まで電圧が降下します。

これは、ドライバッテリーの最大充電電圧は14.4V/1部屋2.4Vとなります。

満充電で膨れたおなかを一気に開放したようなものになります。

14.6Vの充電電圧はオルタネーターを想定した場合、ありえる充電電圧です。

ドライバッテリーは14.6Vの充電電圧でも大丈夫です。しかしフロート充電器で充電する場合は、2.25〜2.30/セルに下げて充電が必要です。

電圧降下は徐々に減っていきます。終止電圧の10.8Vまでリチウムバッテリーほどの大きな電圧降下は無く放電を終了します。

EVOTECリチウムバッテリーも14.6Vから10000mAの放電電流で約13.0Vまで降下します。

その後12.4Vまでの電圧降下はとても低く、エネルギーを保持しています。

しかし、約12.4V以降は電圧降下大きく10.8Vまで進みます。

OPTIMA BATTERYは14.6Vから10000mAを1時間放電させた場合、電圧12.1Vになり約10000mAhの容量を取り出しています。

EVOTEC BATTERYは14.6Vから10000mAを1時間放電させた場合、電圧13.2Vになり約10000mAhの容量を取り出しています。

上記はエンジンを停止して、10Aの電流値を1時間使用して再びエンジンを使用する事を想定しています。

エンジン始動時には抵抗値が大事になります。

AGMバッテリーは内部抵抗値が低いバッテリーとなり、AGMスターターバッテリーの抵抗値は0.01Ωと言われています。

EVOTECリチウムバッテリーの抵抗値も0.01Ωとなります。(しかしリチウムバッテリーの場合は気温低下5℃以下で内部抵抗が増加します。)

電圧も高く、残容量も多く、抵抗値は一緒の場合は、リチウムバッテリーの方がエンジン始動は容易と言えます。

またCC Rate(定電流充電割合)という値があります。これは定電流で充電される割合の事で、これが高いと早く充電が完了されます。

上記の表でCV充電の時間が長くなるのは、CC Rateの割合が低いことによります。

OPTIMA=CV充電時間 265分

EVOTEC=CV充電時間 6.8分

バッテリー重量容量CC rate
OPTIMA27.1kg58248.4mAh85.3%
EVOTEC10.6kg76425.3mAh99.7%

試験からは分からない違い

●AGMバッテリーは大電流放電にも安定しています。リチウムバッテリーは大抵大きくても2C(容量の2倍)とされていますが、AGMバッテリーは4C(容量の4倍)も可能。大電流を消費する場合でも安定した電源として利用されています。

●低温にも強い。リチウムバッテリーは気温低温より内部抵抗が増加します。

●過充電に強い(リチウムバッテリー比べると)、リチウムバッテリーの場合は過充電保護装置を備えないと対応できません。過充電保護装置が作動した場合は、エンジンが止まる事になります。

上記内容が今回の試験で得た情報による考察です。

参考になれば幸いです。

バスボートにリチウムスターターバッテリーテストを開始!!

トライトンバスボートにスターターリチウムバッテリーを搭載です。以前にもこのバスボートにテストを兼ねてリチウムバッテリーを搭載しています。約4か月が経過しましたが全く問題なく使用している状態です。

しかし、このバスボートの場合は3つの魚探・各種ポンプを使用したとしても12Aほどです。決して使用している電流値は大きくないという事で、使用値も考慮してスターターバッテリーの容量増加とそれに合う基盤を思考錯誤していました。

30Ahの電池のデーターを元にして、50Ahと75Ahのエンジンスターターバッテリー(エレキでも使用可能)を完成させました。

リチウムバッテリーをバスボートに搭載するにあたって、メリットとデメリットを改めて考えてみました。

デメリット1

電圧管理が必要

リチウムスターターバッテリーは13.5V以上14.6V未満となります。その充電電圧を計測するためにインジケーターを装着しています。

このリチウムバッテリーは、過充電・過放電の保護装置は完備しています。

デメリット2

オンボードチャージャーで充電できない

オンボードチャージャーは最大で15V超える電圧がかかるそうです。鉛バッテリーにも決して高い電圧は良くないのですが、サルフェーションを除去する事を考えているのかもしれません。


メリット1

ボートの軽量化

EV-12150(50Ah)リチウムバッテリー 7.4kg

EV-12225(75Ah)リチウムバッテリー 11.3kg

鉛バッテリーとおおよそ13kg〜20kgの軽量化になります。

メリット2

始動性の良さ

リチウムバッテリーの特徴の高い電圧がなせる技です。

後、バスボートに使用されるスターターバッテリーはディープサイクルバッテリーを使用される方が多いようです。

ディープサイクルバッテリーは鉛スターターバッテリーと比べても始動性はかなり落ちます。

リチウムバッテリーと比べたら雲泥の差がでてしまいます。


このグラフと表はSE12225リチウムバッテリーの容量と電圧変異を測定したものです。

約10000mAh(10Ah)を連続してバッテリーから取り出す実験です。

青線で囲んだところは、丁度バッテリー容量が半分になった時です。満充電から開始して224分(おおよそ4時間)となります。

また、電圧が大きく落ち込みエンジン始動に支障がでてきそうな赤線で囲んだところは、バッテリーの容量が残20%になったところです。

開始から359分(おおよそ6時間)となります。

これは、魚探3台ほどとライブウェルポンプ等を数台同時に動かしているこのボートの電流値が12Aだったことから、この電流値を使用し続けてもおおよそ同じ時間を使用でき、なおかつエンジン始動が出来ると想定できます。

通常は、エンジンを始動すればバッテリーに充電されます。今回の想定はオルタネーターからの充電電圧を想定せずに検証しています。

今回のSE-12225(75Ah)は多くの魚探もしくは高い電流値を使用する装備品を長い時間動かし、エンジン始動に支障がないように制作したものです。

SE-12150(50Ah)それほど使用電流値が多くないバスボートを想定しています。

国産バイク最高峰モデル!!

国産車を代表する最高峰モデル。

YAMAHA R1MとHONDA CBR1000 RR SP2。

ともに300万円を超える高級バイクです。この2台に新しくなったEVOTECブルーラインリチウムバッテリーを装着しました。

まずはR1M。

この車両に装着したのが、EV-120。

重量は455gでバッテリーの太さが38mmとかなりコンパクトサイズのバッテリー。

スペースが無い最近のスーパースポーツモデルには、スペースを生み出せるコンパクトサイズのバッテリーがうってつけです。純正の太さは約70mmです。おおよそ半分になります。

最近のバイクは純正バッテリーから、容量小さめのものを使う傾向があります。R1Mのバッテリーも、車格からしても決して容量の大きくないYTZ7Sが純正です。

EVOTEC EV-120は鉛容量7-9Ahバッテリー相当品です。

それではエンジンをかけてみましょう。

YAMAHAが誇る最高峰バイク。音もすべてGOODです。

取材協力

(有)オートショップ早知

東京都江戸川区南葛西4-2-2

web:https://www.autoshopsachi.com/


次はHONDA CBR1000RR SP2です。

このバイクには最初からリチウムバッテリーが装着されています。

ピストンまで軽量化されているぐらいですから、バッテリーの軽量化も抜け目ないですね!

車両が届き最初にクランキングしようとした際、エンジンがかからず、電圧を測定したら10Vを切っていたという事もありましたが、それからリチウム用充電器で充電後問題なく、純正リチウムバッテリーを使用されています。

ただ今回は、こちらの事情でリチウムバッテリーを交換させていただきました。

弊社のEV-240に交換です。

純正と比較すると、横幅がEVOTECの方が若干広く、高さが若干低いという感じです。

装着すると、少し横がきつい感じがしますが、ピッタリと装着完了です。

それではエンジンスタートです。

念の為に恒例になりつつある、暗電流測定を!!

エンジン停止状態が長く続いている環境下での測定です。

なんと0mAでした。

全く暗電流が無い状態です。

これはエンジンスタート後にエンジンを切った後の測定です。赤いHISS(イモビ)が開始した後の測定です。

7mAを測定しました。

このHISSは24時間後点灯は切れるらしいのですが、その後はどのような暗電流になるかは分かりませんが、あまり暗電流が発生しないようになっているように思います。

リチウムバッテリーには最適な環境のバイクなのかもしれません。

暗電流が少ない車両の場合は、リチウムバッテリーの特徴の自己放電の少ない事と、サルフェーションが無いという2つが相まって、とても長いバッテリーサイクルを提供できるかもしれません。

おまけに167gも軽量しておきました。

取材協力

セイジエンジニアリング

東京都江戸川区東葛西8-28-15

web:http://www.seiji-bike.com/

バッテリーがあがる原因は?

NISSAN Z 300ZXのバッテリーについて相談が来ました。

リチウムバッテリーを搭載するとかの話では無く、とにかくあがってしまうらしい!?

1か月程放置しておくとバッテリーがあがってしまう。原因はセキュリティーやオーディオ等による暗電流が原因だとの事。

それでは、どれくらい暗電流がでているか測定してみましょう。

バッテリーのマイナスには3本の配線が接続されていました。

アーシング等もあるのでしょうけど、あまり配線が多くなるのも良いことのようでは無いと思いますが、それぞれの暗電流を測定しました。

1本は11mA、1本は0mA、1本は9mAでした。

合計で20mAです。決して多い暗電流値では無かったのです!!

それでは何が原因?????

とりあえず充電電圧を計ってみましょう!!という事になり・・・・・・

動画で確認できるのは充電電圧ですが、測定時は異状ないかなぁーという感じでした。

最初は14.0Vぐらいのアイドリング時の充電電圧でした。

エンジンを3000回転程でキープし充電電圧を測定すると、13.8Vから少しづつ充電電圧が下降していくのも確認できると思います。

そこで少しこの状態で測定をする事に!!

結局測定を続け電圧を確認すると13.27Vまで低下しました。

完全にオルタネーター不良です。

暗電流が多くバッテリーがあがりやすくなっていたわけでは無く、オルタネーターが不良となり、電圧不足となり、バッテリーに十分に充電されなくなっていたという状況でした。

アース不良も考えましたが、こんなに徐々に電圧は下がりません。

これは、鉛バッテリーでしたからこのような状況でしたが、リチウムバッテリーでしたら、全く充電されません。

13.5V以上の電圧が無いと、リチウムバッテリーは充電されません。

バッテリーがあがりやすくなったなーと思う方は、バッテリーを疑うと同時にオルタネーターも疑った方がいいかもしれません。

EVOTEC バイク用新型リチウムバッテリー発売開始

よりコンパクトに。より安全に

バイク用は3種類を用意。

EV-120、EV-240、EV-360共に大幅なコンパクト化を実現。

先に登場したEV-600と同精度の高剛性ケースを採用。周辺温度の熱の影響も受けにくく、バッテリーの長寿命化に貢献。バッテリー自身の安全性も飛躍的に高まりました。

さらに防水・防塵の保護等級IP65を実現しました。(EV-120、EV-240、EV-360)

上記については特にハードなオフロード走行における故障リスクを大幅に低減します。

高出力セル+精密化、高性能化したBMSを搭載。

高出力を誇る、シリンドリカル・LiFePO4セルを引き続き採用。

通常バイク用で採用されている板型セルに比べより高いコールドクランキングアンペアを実現。

さらに内臓されているBMSも高性能化。

セル1列に対して1枚ずつ高精度BMSを装着。放電時、充電時でのセルバランスの精度を向上させました。常に安定した電力供給に貢献します。


EV-120

寸法 横幅×奥行×高さ(mm)110×38×85 重量:455g

容量:2.5Ah 鉛換算容量:7A

最大充電電圧:14.6V

クランキングアンペア:130A

小排気量車からミドルバイク向け。オフロードバイクに最適。1000ccまでのレーサー車両にも対応。(公道使用は管理が必要)

 希望小売価格 ¥15,800(税抜)


EV-240

寸法 横幅×奥行×高さ(mm)120×65×85 重量:870g

容量:5Ah 鉛換算容量:10-14A

最大充電電圧:14.6V

クランキングアンペア:260A

ミドルクラスから大型バイクまで幅広く対応。容量を確保しながらバッテリースペースの有効活用にも役立ちます。

 希望小売価格 \22,800(税抜)


EV-360

寸法 横幅×奥行×高さ(mm)120×80×105 重量:1280g

容量:7.5Ah 鉛換算容量:21-24A

最大充電電圧:14.6V

クランキングアンペア:390A

主に大型バイク向け。ビッグボアエンジンや電装品を多く使用している車両にはこちらが最適です。

 希望小売価格 ¥32,800(税抜)


EVOTEC NEWブルーライン

こちらのADDターミナルアダプターが付属します。(※EV-120、EV-240、EV-360に付属します。EV-600には付属しません。)

主に追加配線の接続に使用してください。

車両端子の加工無しで取付けることも可能ですが、金属部分との接触によるショート等の危険がありますので、アダプターの金属部分にはビニールテープ等で断電処理をお願いいたします。


ADDアダプター取付け画像。

端子の位置を合わせる場合は間にワッシャー等での調整が必要になります。

無理な力で締めこまないでください。

締め込み過ぎによる製品の破損については保証対象外となりますのでご注意ください。

※最近の車両にみられる、バッテリーを横置きして装着する車両向けのADDターミナル横付けステーをオプションで発売予定です。

今しばらくお待ちください。

※旧ブルーライン製品は在庫が無くなり次第販売終了となります。


取付け参考動画 YAMAHA YZF-R6

今後も取付け画像をEJブログやツイッターで紹介していきます。

新パッケージ ブルーライン EV-600

レーシングカー用に販売しているEV-600が、新パッケージで生まれ変わります。

電池の容量は変わりませんが、端子の接続位置を中央に配置しました。

これで、L・Rを気にせずに幅広い車両に接続可能となりました。

高さは今までと変わりませんが、幅が小さくなりよりコンパクトになっています。

150mm(幅)×85mm(奥行)×150mm(高)

また、ケースの厚さを厚く頑丈にしました。

おおよそ9mm弱の厚さがあります。

重量はケースが厚くなった分コンパクトにしたので、今までとはあまり変わらず2497gです。

今まで端子の位置がL・Rが逆だったので、設置できなかったNISSAN Z33に端子位置を気にせず接続できる新EV-600を接続しました。

スパース的のはかなり余裕があります。

ただでさえハイコンプのエンジンを3.9Lにしています….このエンジン…….

エンジンの始動性は問題ないようですが、リチウムバッテリーには高めの電圧を計測。

エンジンを停止せずに電圧測定を続けました。

この後電圧は14.4V付近で安定しました。

このEV-600は過放電保護機能も過充電保護機能も備わっていません。

充電電圧と過放電には気をつけてご使用頂くバッテリーです。

取材協力 (有)SEED RACING

千葉県柏市藤ヶ谷562-8

www.seedracingcar.com

2018 斎藤大吾選手 バッテリーの選択

2017 D1GPでチャピンオンは逃したものの、第三戦以降、斎藤選手とコルベットの相性がリンクし、恐ろしいほどの底力を証明しました。

その底力はどこからくるのでしょうか?

斎藤選手のテクニックは言うまでもありませんが、コルベットを1000kgほどまでにダイエットに成功した軽量化も無視できません。

この軽量化には弊社のリチウムバッテリー EV-1260も一役買ってます。

その他の要因もあるでしょうが、この斎藤選手とコルベット組み合わせは、2018 D1GPでも物凄いポテンシャルを見せてくれるはずです。

LOTUS エキシージS(S3)V6 3.5L SC搭載 バッテリーの選択

弊社、EV-1260を12月初めにご購入頂いたお客様から、「LOTUSエキシージに取り付け、エンジン始動が出来なかった!!」とご連絡を受け、伺いました。

エキシージには取り付け例も幾つかあり、EV-1260よりも容量の小さいバッテリーの車両も幾つかあるのに?と思っていました。

何故か!?お車に出会ってしまえば、私がイメージしていたS1、S2の1.8Lエンジンでは無く、V6 3.5L SC搭載のS3だったのです。

エンジンが始動できなかった理由を考察してみました。

1)容量が大きい。純正バッテリーは、72Ah(20時間容率)容量的にもS1、S2の純正バッテリーよりも大きくなっています。

2)12月に入り気温低下に伴う、リチウム電池の電圧不足。

3)クランキングを繰り返し、弊社のバッテリーの過放電保護の安全装置が作動した。

そこで、昨日伺った際にもう一度、EV-1260を搭載してクランキングしてみました。

クランキングは出来ました。問題なくエンジン始動できました。

しかし、クランキング時の電圧を測定すると、はやり安全装置作動電圧の近くまで、電圧が降下します。

気温がもっと低下していて、リチウム特有の電圧降下を戻す儀式をせずに、クランキングを繰り返したら、おそらく始動できなかったでしょう。

このお客様は、ガレージに家庭用電源を備えていますので、メンテナー充電ができる環境下にはあります。しかし、純正バッテリーは2週間なにもしなかったら、バッテリーがあがってしまうらしいです。これでは、リチウムバッテリーの場合は、もっと早くあがってしまいます。

ましてや、過放電保護装置が付いていないリチウムバッテリーの場合は、リチウムバッテリーが故障してしまう可能性もございます。

鉛バッテリーもサルフェーションを受けやすい環境下とも言えます。メンテナー充電できない場合は、かなり早く鉛バッテリーは容量低下となってしまう事でしょう。

そこで、お客様が熟慮の結果で選択されたのが、EV-1260よりも容量の大きい、EV-12100でした。

お客様は、過放電保護装置が付いているバッテリーの重要性を1番に選択されました。

過放電でのバッテリーの故障はもったいないという判断からです。

重量は、純正11kgほど減量できます。

純正のバッテリーとは、幅(ほぼ一緒)・長さ(弊社リチウムの方が短い)とも近い寸法なので、直ぐに取り付け可能です。