トライトンバスボートにスターターリチウムバッテリーを搭載です。以前にもこのバスボートにテストを兼ねてリチウムバッテリーを搭載しています。約4か月が経過しましたが全く問題なく使用している状態です。
しかし、このバスボートの場合は3つの魚探・各種ポンプを使用したとしても12Aほどです。決して使用している電流値は大きくないという事で、使用値も考慮してスターターバッテリーの容量増加とそれに合う基盤を思考錯誤していました。
30Ahの電池のデーターを元にして、50Ahと75Ahのエンジンスターターバッテリー(エレキでも使用可能)を完成させました。
リチウムバッテリーをバスボートに搭載するにあたって、メリットとデメリットを改めて考えてみました。
デメリット1
電圧管理が必要
リチウムスターターバッテリーは13.5V以上14.6V未満となります。その充電電圧を計測するためにインジケーターを装着しています。
このリチウムバッテリーは、過充電・過放電の保護装置は完備しています。
デメリット2
オンボードチャージャーで充電できない
オンボードチャージャーは最大で15V超える電圧がかかるそうです。鉛バッテリーにも決して高い電圧は良くないのですが、サルフェーションを除去する事を考えているのかもしれません。
メリット1
ボートの軽量化
EV-12150(50Ah)リチウムバッテリー 7.4kg
EV-12225(75Ah)リチウムバッテリー 11.3kg
鉛バッテリーとおおよそ13kg〜20kgの軽量化になります。
メリット2
始動性の良さ
リチウムバッテリーの特徴の高い電圧がなせる技です。
後、バスボートに使用されるスターターバッテリーはディープサイクルバッテリーを使用される方が多いようです。
ディープサイクルバッテリーは鉛スターターバッテリーと比べても始動性はかなり落ちます。
リチウムバッテリーと比べたら雲泥の差がでてしまいます。
このグラフと表はSE12225リチウムバッテリーの容量と電圧変異を測定したものです。
約10000mAh(10Ah)を連続してバッテリーから取り出す実験です。
青線で囲んだところは、丁度バッテリー容量が半分になった時です。満充電から開始して224分(おおよそ4時間)となります。
また、電圧が大きく落ち込みエンジン始動に支障がでてきそうな赤線で囲んだところは、バッテリーの容量が残20%になったところです。
開始から359分(おおよそ6時間)となります。
これは、魚探3台ほどとライブウェルポンプ等を数台同時に動かしているこのボートの電流値が12Aだったことから、この電流値を使用し続けてもおおよそ同じ時間を使用でき、なおかつエンジン始動が出来ると想定できます。
通常は、エンジンを始動すればバッテリーに充電されます。今回の想定はオルタネーターからの充電電圧を想定せずに検証しています。
今回のSE-12225(75Ah)は多くの魚探もしくは高い電流値を使用する装備品を長い時間動かし、エンジン始動に支障がないように制作したものです。
SE-12150(50Ah)それほど使用電流値が多くないバスボートを想定しています。