NISSAN Z 300ZXのバッテリーについて相談が来ました。
リチウムバッテリーを搭載するとかの話では無く、とにかくあがってしまうらしい!?
1か月程放置しておくとバッテリーがあがってしまう。原因はセキュリティーやオーディオ等による暗電流が原因だとの事。
それでは、どれくらい暗電流がでているか測定してみましょう。
バッテリーのマイナスには3本の配線が接続されていました。
アーシング等もあるのでしょうけど、あまり配線が多くなるのも良いことのようでは無いと思いますが、それぞれの暗電流を測定しました。
1本は11mA、1本は0mA、1本は9mAでした。
合計で20mAです。決して多い暗電流値では無かったのです!!
それでは何が原因?????
とりあえず充電電圧を計ってみましょう!!という事になり・・・・・・
動画で確認できるのは充電電圧ですが、測定時は異状ないかなぁーという感じでした。
最初は14.0Vぐらいのアイドリング時の充電電圧でした。
エンジンを3000回転程でキープし充電電圧を測定すると、13.8Vから少しづつ充電電圧が下降していくのも確認できると思います。
そこで少しこの状態で測定をする事に!!
結局測定を続け電圧を確認すると13.27Vまで低下しました。
完全にオルタネーター不良です。
暗電流が多くバッテリーがあがりやすくなっていたわけでは無く、オルタネーターが不良となり、電圧不足となり、バッテリーに十分に充電されなくなっていたという状況でした。
アース不良も考えましたが、こんなに徐々に電圧は下がりません。
これは、鉛バッテリーでしたからこのような状況でしたが、リチウムバッテリーでしたら、全く充電されません。
13.5V以上の電圧が無いと、リチウムバッテリーは充電されません。
バッテリーがあがりやすくなったなーと思う方は、バッテリーを疑うと同時にオルタネーターも疑った方がいいかもしれません。